髙馬浩展
KOMA Hiroshi
髙馬浩展の展示風景です。
壁面別の展示をご覧下さい。
展示室A、左側の壁面です。
展示室A、右側の壁面です。
展示室B、左側の壁面です。
展示室B、右側の壁面です。
以上の8点で髙馬浩展は構成されています。
(ページ最上の作品は展示室B入口のコーナーです。)
作品の詳細をご覧下さい。
展示室A、左壁面左と右の作品です。
左からタイトル「それでも空は青い」(キャンバス、油彩)でサイズ1000×1000mm、「午後の膨張」(キャンバス、油彩)で500×650mmです。
展示室A、右壁面と入口横の作品です。
左から「穏やかな日」(キャンバス、油彩)で634×912mm、「少し翳る」(キャンバス、油彩)で335×457mmです。
展示室B,左壁面の作品です。
「希望」(キャンバス、油彩)で634×912mmです。
展示室B、右壁面と入口コーナーの作品です。
左から「光の在処」(キャンバス、油彩)で1000×1000mm、「銀杏」(石灰石)で80×95×40mm、「少し翳る」(キャンバス、油彩)で335×457mmです。
髙馬さんの今回の展示を見ていると、窓の存在に目が行きました。
去年までの西勢ビルの展示室はクローズドで窓がなかったからです。
現在の奥野ビルには2つの窓があって、昼間は明るい光が入ってきます。
そして時間の経過と共に、陽の光は消えて、窓には夜空と人工の光が灯るようになります。
その変化は絵画の見え方に微妙に影響を与えていています。
画面そのものが光の空間であるような髙馬さんの絵画と刻々と変化する窓からの光線。
一定の条件(人工光)に固定される展示室も良いのですが、昼と夜の見え方の違いを楽しむのも面白いですね。さて光は世界の成り立ちを解くキーワードです。
宗教がそうであり、科学も誕生以来光の謎に挑んでいます。
そして絵画の歴史も光と共にあったと言えます。
先史時代のアルタミラの洞窟壁画が闇の中に在ることは、逆説的に光の神秘を表しています。
それから多くの先人が光をテーマに美術に取り組んできました。
そしてそれは現在進行形で、今も続いています。光は、気持ちが良い。
それは誰もが日常で経験する感覚です。
光は人に優しいばかりではありませんが、光の気持ち良さは格別です。
それは生きていることをボジティヴに実感させます。
光は視覚だけではなく、五感で感じることができます。
感覚を研ぎ澄ませば、変化する光を全身で感じられます。その光の気持ち良さと髙馬さんの絵画には密接な関係があります。
これはわたしの独断ですが、ギャラリーで絵をずっと見ていると、それは確信に変わります。
光は常に変化します。
そうであれば光景(景色)に同じものはありません。
髙馬さんの絵が同じように見えて全部違うのはその所為です。
そしてそれを眺めていると、眺めていた時間の変化が画面の光の空間とシンクロしたような感覚を覚えます。
絵画は静止画にも関わらず変化したように見えるのです。
それは多分に絵画というメディアと光の相性の良さが生んだ不可思議な感覚です。
それが絵画を延命させている秘密の1つではないでしょうか。
ご高覧よろしくお願い致します。
2000年藍画廊個展
2001年藍画廊個展
2002年藍画廊個展
2003年藍画廊個展
2005年藍画廊個展
2006年藍画廊個展
2007年藍画廊個展
2008年藍画廊個展
2009年藍画廊個展
2010年藍画廊個展
2011年iGallery DC個展
2011年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
「美」と「術」2003
2018年藍画廊個展
2019年藍画廊個展
2021年藍画廊個展
2022年藍画廊個展
2023年藍画廊個展
会期
2024年6月3日(月)ー6月15日(土)
日曜休廊
11:30ー19:00(最終日17:00)
会場案内