藍 画 廊

髙馬浩展
KOMA Hiroshi


髙馬浩展の展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の7点が展示室の展示で、その他小展示室3点、事務室壁面に3点の展示があります。
すべての絵画作品はキャンバスに油彩、1点の立体は石灰石を使用しています。
作品の詳細をご覧下さい。

 


左壁面の作品です。
左はタイトル「一日の終わり」でサイズP30(634×912mm)、
右は「驟雨 」でP30(634×912mm)です。

 



正面壁面の作品です。
「決してとどかない」でS50(1167×1167mm) です。


右壁面、左側の作品です。
左は「地に影 」でP30(634×912mm)、
右は「地に光 」でP30(634×912mm)です。

 



右壁面、右側の作品です。
「溢れ出るもの 」でS50(1167×1167mm) です。

 



入口横壁面の作品です。
「春草の夢 」でS40(1000×1000mm)です。

 


小展示室の立体と展示風景です。
「山岳ガーデン 」で120×75×50mmです。



画廊の真ん中には、いつものように鑑賞用のベンチが置かれています。
ここに座ってユックリと絵画と対座して欲しいという作者の意図です。
作品はいつもよりは明るい(白い)感じで、正面壁面と入口横壁面の作品にそれが顕著です。
光が色に変化する過程をスローモーションで描写したような絵画ですが、その眩しさがとても心地良い。
絵画の展示位置が部分的に低めになった構成も、緻密でありながら自然です。
すべてにおいて押しつけがましさがありません。

髙馬さんの作品を説明するのはとても難しい。
その難しさは、作品が難解であるからではありません。
作品はとても素直でスッと眼に入り、気持ちを落ち着かせます。
だけど、言葉で説明するのは難しい。
なぜ難しいかを少し考えてみます。

まず、色の説明がうまくいかない。
画面には何色と限定されない色が塗られています。
色彩は光を吸収せず、反射する色が人の眼に色と映ります。
その状態の、何色と特定される以前の色、つまり光そのものが画面に定着したような印象を受けます。

次にカタチですが、これもあるようでありません。
まったくないフラットな色面ではなくて、カタチが光によって結ばれる以前の、カタチになり得ないものが在るように思えます。
それはいつも出品している小さな立体にも言えます。
カタチがあるようでない、カタチ。
それが石灰石でできた白い立体です。

もともと絵画は説明を専らの機能としてきました。
宗教画や歴史画を見れば一目瞭然です。
しかし現代において物事を説明するメディアとして、絵画の有用性は高くありません。
写真を基にした映像がその位置を奪ってしまったからです。
しかし、絵画には絵画でしかできない表現があります。
それは、どうしても言葉で説明できない事物や現象を描くことです。
ここで、髙馬さんの絵画の説明がやっとできるようになりました。
言葉の説明を拒む、もっとも絵画らしい絵画ということです。

髙馬さんの絵画や立体は精神性がとても高い。
覚醒と安らぎを同時に感じるような、不思議な体験を覚えます。
誤解を恐れずに言えば、宗教的な雰囲気とも形容できるかもしれません。
寺院や教会で経験する崇高さに近いものがあるからです。
考えてみれば、美術は宗教と共に歩んだ歴史があります。
その概念は形を変えて、今でも美術の底流にあると思います。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

2000年藍画廊個展
2001年藍画廊個展
2002年藍画廊個展
2003年藍画廊個展
2005年藍画廊個展
2006年藍画廊個展
2007年藍画廊個展
2008年藍画廊個展
2009年藍画廊個展
2010年藍画廊個展
2011年iGallery DC個展
2011年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
「美」と「術」2003
2018年藍画廊個展
2019年藍画廊個展
2021年藍画廊個展
2022年藍画廊個展

 

会期

2023年6月5
日(月)ー6月17日(土)
日曜休廊
11:30amー7:00pm(土曜日6:00pm)

会場案内