藍 画 廊


みわはるき展
莫の見る夢
MIWA Haruki


みわはるき展の展示風景です。



各壁面ごとの展示を御覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の6点が展示室の展示で、その他小展示室に8点、事務室壁面に1点の展示があります。
作品はすべて綿布にアクリル絵具です。
作品を1点ずつご覧下さい。



左壁面、左端の作品です。
タイトル「2016-2 莫の見る夢」でサイズ1120×1455mm(F80)です。



左壁面、右端の作品です。
「2016-4 莫の見る夢」で1120×1455mm(F80)です。



正面壁面の作品です。
「2016-5 莫の見る夢」で1303×1620mm(F100)です。



右側壁面、左端の作品です。
「2016-1 莫の見る夢」で1120×1455mm(F80)です。



右側壁面、右端の作品です。
「2016-3 莫の見る夢」で1120×1455mm(F80)です。



入口横壁面の作品です。
「2016-5 莫の見る夢」で1303×1620mm(F100)です。

<作家コメント〉

夢を食うと言われる獏はどんな夢を見るのか。
莫は広大で何もない様。
すべての始まり、あるいはすべての終わり。

今回のみわさんの展示のサブタイトルは「莫の見た夢」です。
ここで気をつけたいのは、莫の字です。
夢を食べると言われる想像上の動物は獏。
莫ははてしなく広い様を表す言葉です。
バクという言葉を掛けて、掴みどころのない、広大な意識の流れを暗示しているのかもしれません。

さてみわさんの絵画、変わりましたね。
常に変化があるみわさんの絵ですが、今回は転換期です。
前々回から表れた絵の具の雫、これが全面に展開されています。
垂れた絵の具の雫が画面の主題になっていて、そこから絵が作られています。
偶然を発端に、思いもよらぬ(設計図のない)絵画を目指しているのでしょうか。

絵を描くことは、面前の人物や風景を描き写すだけが能ではありません。
自身の内面や記憶、想像などが混交して、一つの世界を作っていくことが肝要です。
そこには忘れされた記憶や無意識もあって、それを引き出すのも大切な作業です。
垂れた絵の具の雫は、その呼び水として、みわさんの絵画では作用しています。

みわさんの画歴は30年を超えます。
奇をてらわず、シンプルに徹した、あるいはシンプルすぎるほどの体裁の画業の足跡です。
その過程で、日本人が西洋画を描くことの意味を問うてきました。
いや、本人に訊いたわけではないのですが、多分そうだと思います。
本展を見ていると、とても東洋的に見えます。
山水画を取り込んだような景に見えます。
それはこちらの勝手な見方ですが、新たな展開には間違いはありません。
枯淡とは又一味違った、年齢のなせる業です。

見果てぬ夢はどこで始まったのでしょうか、そしてどこで終わるのでしょうか。
人の生も又然り、どこで始まり、どこで終わるのでしょうか。
そんな問が頭に浮かびました。

ご高覧よろしくお願いします。

プライスリスト

みわはるきパフォーマンスEXTRA PAGE(6/27)

パフォーマンス
6月27日 18:00〜
7月8日 18:00〜


2001年藍画廊個展
2002年藍画廊個展
2003年藍画廊個展
2004年藍画廊個展
2005年藍画廊個展
2006年藍画廊個展
2007年藍画廊個展
2008年藍画廊個展
2009年藍画廊個展
2010年藍画廊個展
2011年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
「美」と「術」2001年展

 

会期

2016年6月27日(月)ー7月9日(土)
日曜休廊
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)


会場案内