吉野涼子展
YOSHINO Ryoko
吉野涼子展の展示風景です。
各壁面の展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の29点が展示室の展示で、その他小展示室に1点,事務室壁面に1点の展示があります。
作品はドローイング(紙に鉛筆、水彩他)の3点を除きキャンバスに油彩です。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面、左側の4点の作品です。
左から、タイトル「まちぶせ 」でサイズ273×220mm、「ハムスター」で273×220mm、「オレンジ色の部屋」で410×318mm、「teddy bear」で410×318mmです。
左壁面、右側の2点の作品です。
左から「クロウサギ」で455×530mm、「Portrait Untitled」で910×1165mmです。
正面壁面、左端、右端の作品です。
左は「Untitled」で300×215mm、右は「イノセントガール 」で1303×1620mmです。
右壁面、左側の4点の作品です。
左から、「いま、行くよ。」で310×255mm、「Untitled」で455×380mm、「bambi」で455×530mm、「チューリップ 」で910×727mmです。
右壁面、中央の5点の作品です。
左から、「teddy bear 」で410×318mm、「ノウサギ」で455×380mm、「ポニー 」で273×220mm、「ust need」で410×318mm、「kitty」で255×300mmです。
右壁面、右側の6点の作品です。
左から「stay」で227×158mm、「プードル」で410×318mm、「栗鼠」で180×140mm、「ハチワレ」で180×140mm、「小鳥」で273×220mm、「Hug me, please」で273×220mmです。
入口横壁面、左端、中央、右端の作品です。
左はドローイング(タイトルも「ドローイング」)4点、中央は「耳の垂れた猫」で410×318mm、「stay close」で410×318mmです。
吉野さんの絵のモチーフは小動物、少女、縫いぐるみ、それに花です。
それを画面の中心に置いて、丁寧に描いています。
モチーフはどれもが邪気のない表情でこちらを、もしくはどこかを見ています。
その真っ直ぐな様子が、見ているわたしたちの感情に真っ直ぐに入ってきます。吉野さんは「わたしは絵が上手くない」と言います。
わたしはそう思いません。
確かに達者なタイプの絵ではありませんが、自分の描きたい対象をキチンと手を抜かずに描いています。
そして類い希な構図のセンスと色彩感覚が、画面に独自の表情を与えています。
これはなかなかのことではないかと思っています。モチーフはカワイイ存在ですが、それは彼らが弱者であることと関係があります。
弱者であることは、文字通り生きる上では弱点ですが、それは強みでもあると思います。
弱肉強食という言葉をよく聞きますが、実際には強者ばかりが生き残っているわけではありません。
弱者には弱者の知恵があって、地球上では強者を凌ぐ数が存在しています。
又、地球の生物環境には弱者の存在が欠かせません。
環境には多様性が必須であり、その多くを担っているのは弱者だからです。人間も弱者だった時期が必ずあります。
それは自力では生きていけない幼少の頃です。
だから、吉野さん絵にはわたしたちも投影されているような気がします。
どこかで鏡を見ているように、絵を見ているのかもしれません。
そして弱者であったこと、今も生物として弱者であることを思い出させているのかもしれません。
ご高覧よろしくお願い致します。2006年藍画廊個展
2007年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
2018年藍画廊個展
2019年藍画廊個展
2020年藍画廊個展
2021年藍画廊個展
2022年藍画廊個展
会期
2023年1月23日(月)ー1月28日(土)
11:30ー19:00(最終日18:00)
会場案内