吉野涼子展
YOSHINO Ryoko
吉野涼子展の展示風景です。
各壁面の展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の23点が展示室の展示で、その他小展示室に2点、事務室壁面に1点の展示があります。
作品はドローイング(入口横壁面)以外はキャンバスに油彩です。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面、左端、左から2番目、3番目の作品です。
左はタイトル「untitled」でF3です。
中央は「漂う自由」でF6です。
右は「Play innocent」でF20です。
左壁面、右端の作品です。
「plantae」でF100です。
正面壁面、左端の作品です。
「ツインテール」でF100です。
正面壁面、右端の作品です。
「approach」でF30です。
右側壁面の作品です。
左端上は「Dignity」でF15,中は「汚れなき存在」でF4,下は「たまには立ち止まって」でF8です。
左から2番目上は「近いようで遠い」はF6、下は「恐る恐る」でSSMです。
左から3番目上は「晴れ時々曇りのち」でF10、下は「大切な存在」でF8です。
右端は「ただ其処にいるだけでも」でF10です。
右壁面、中央の2点です。
左は「対話」でF3です。
右は「untitled」でSMです。
右壁面、右端の作品です。
「となりの家のねこ」でF3です。
入口横壁面、左端〜左から4番目の作品です。
ドローイングです。
入口横壁面、左から5番目と右端の作品です。
ドローイングです。
吉野さんの藍画廊個展も今回で七回目になります。
毎回同じようなモチーフ、描画スタイルですが、いつも新鮮でマンネリになっていません。
なぜなら、同じように見えて、少しづつ変化しているからです。
技量も初期に比べると格段に上がっていますし、表現の深度も深くなっています。
描く対象は動物をメインにして、少女、植物などです。
どれもがイノセント(無垢、無辜)で、可愛らしい表情を見せています。
それは植物でも変わらず、色彩と構図で愛らしさを表現しています。
ほぼ一色の色面をバックにしたポートレイト、静物画ですが、思いの外(ほか)印象に残ります。
それはどの作品にもメランコリーで孤独の影が漂っているからです。
ただしそれは綿密に制御されていて、暗くなりすぎることはありません。
あくまでも調味料の役目で、主題を侵すことはありません。
現代的な愛おしさを表すためにアクセントだからです。
イノセントなものを描くためには、無垢な心境が必要です。
これは存外に難しいもので、余計な心情が入ると逆に醜いものになってしまうからです。
無垢でありながら、画面の設計がキチンとできていて、相応の技量も必要とされる。
その相反するような要件をすべて満たして、初めてイノセントな表現は成立します。
吉野さんの絵画が安心して見られるのは、その様な要件に合致しているからです。
美術の表現の内容は、それこそ様々です。
吉野さんの場合、自分の大切なものを核に置いているのではないでしょうか。
壊れやすく、デリケートで弱いもの。
それを余計な感情を交えず、記録する。
それが、わたしたちの心の中の何かを揺さぶっていて、深い余韻を残すように思えます。
ご高覧よろしくお願い致します。2006年藍画廊個展
2007年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2017年藍画廊個展会期
2018年2月5日(月)ー10日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内