藍 画 廊

吉野涼子展
YOSHINO Ryoko



吉野涼子展
の展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の28点が展示室の展示で、その他小展示室に3点、事務室壁面に1点の展示があります。
作品は額装のドローイング作品以外はすべてキャンバスに油彩です。
作品の詳細をご覧下さい。


左壁面、左端、左から2番目の作品です。
左はタイトル「午睡」でサイズF30 (910×727mm)、
右は「テディベア」でF10 (445×530mm) です。



左壁面、右端の作品です。
左は「meditation」でF100 (1303×1620mm)です。



正面壁面、左端、右端の作品です。
左は「守りたいもの」でF100 (1303×1620mm)、
右は「couple」でF20 (727×606mm)です。



右壁面、左側の作品です。
左から「仔猫」でSM (227×158mm)、「キバタン」でSM (227×158mm)、「白いうさぎ」でSM (227×158mm)、「innocence」でF3 (273×220mm)、「仔犬」でF6 (410×318mm)、「アンティーク」でF6 (410×318mm)、「赤いリス」でF4 (333×242mm)です。



右壁面、中央の作品です。
左から「木馬」でF10 (455×530mm)、「sensitive」でF6 (410×318mm)、「インディゴブルーの夜」でF3 (273×220mm)、「馴染みの客」でF3 (273×220mm)、「うさぎのぬいぐるみ」でF6 (410×318mm)、「向日葵」でF3 (273×220mm)、「黒いポニー」でF3 (273×220mm)です。



右壁面、右側の作品です。
左から「居場所」でM6 (410×242mm)、「doll」でF8 (380×455mm)、「kitty」でF6 (410×318mm)です。



入口横壁面、左側のドローイング4点です。
すべて紙に鉛筆、水彩、その他を使用しています。



入口横壁面、右側の2点です。
左は「水辺の鳥」でF4 (333×242)、右は「テディベア」でF10 (445×530)です。

吉野さんの描く、愛らしい小動物やぬいぐるみとあどけない様子の少女。
背景がモノトーンの所為か、どこか寂しそうな雰囲気です。
今テレビや雑誌などを見れば、ネコやイヌなどのペットや動物の画像、動画で溢れています。
多くを占めるのはSNSの投稿で、あっけらかんとした明るさが、癒やしを求めているように見えます。
この違いはどこにあるのでしょうか。

どちらも日常の一端の描写ですが、関係としてはコインの表と裏になります。
吉野さんの絵画には、ペットを愛玩する現代人の明るさに潜むリアルな精神状態が表現されていると思います。
しかし吉野さんがそれを客観的な第三者として描いているわけではありません。
彼女も愛玩する当事者として絵画を制作しています。
ただし、愛おしさに全面的に溺れるのではなく、視点と筆には愛情を抑制する働きがあります。
そうでなければ、自立した絵画にはなりえません。

美術の世界でも、ネコやイヌをモチーフにした作品は溢れています。
その大半は、愛情過多の主観に終始しています。
正直、辟易します。
その愛情を注いでいる表現者本人の有り様がどこにも表れていないからです。
つまり、自分の目に映った愛らしいモチーフをコピーしているに過ぎないのです。

吉野さんの絵画は穏やかで美しい色彩と簡潔な構図で構成されています。
技術的には必要にして充分であり、過多に陥っていません。
親しみのある画面には、等身大の吉野さんが重ねられています。
それは、現代の日本の都市で生活している人々とも重なります。
その実態がモチーフとの間に微妙な距離を作っていて、クールな(幾分冷ややかでスタイリッシュな)絵画になっています。
そしてその結果としてネコやイヌや小鳥やぬいぐるみや少女が、より愛おしい存在として描写されています。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト1
プライスリスト2

2006年藍画廊個展
2007年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展

2017年藍画廊個展
2018年藍画廊個展
2019年藍画廊個展
2020年藍画廊個展
2021年藍画廊個展

会期

202
2124日()ー29日(土)
11:30ー19:00(最終日18:00)

会場案内