藍 画 廊

瀬古徹展
示すのこころ
SEKO Toru



瀬古徹展
の展示風景です。





各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の9点で瀬古徹展は構成されています。
作品の詳細をご覧下さい。



左壁面、左端、左から2番目の作品です。
左側2画像、タイトル〈a board no.247〉(Tempera on canvas on board)で12.2×6.7×4.9cm、
右側2画像、〈a board no.244〉 (Tempera on canvas on board)で9.5×8.2×5.0cmです。



左側壁面、左から3番目、右端の作品です。
左側2画像、〈a board no.245〉(Tempera on canvas on board)で8.6×8.3×5.2cm、
右側2画像、〈a board no.240〉 (Tempera on canvas on board)で11.2×7.4×5.3cmです。



正面壁面と右側壁面左端、左から2番目の作品です。
左側2画像、〈a board no.252〉(Tempera on canvas on board)で14.9×4.7×5.0cm、
右側2画像、〈a board no.250〉 (Tempera on canvas on board)で13.1×5.0×5.2cmです。



右壁面、左から3番目、、右端の作品です。
左側2画像、〈a board no.243〉(Tempera on canvas on board)で11.2×8.3×5.4cm、
右側2画像、〈a board no.246〉 (Tempera on canvas on board)で10.3×6.9×5.2cmです。



入口横壁面の作品です。
2画像共、〈a board no.249〉 (Tempera and acrylic on canvas on board )で6.3×6.0×5.4cmです。


<瀬古 徹 展 -示すのこころ- >

私は自分のことを芸術家ではないと思っている。私が地味に遂行している美術作家とそ
れとは似て非なるものだ。私には今のところ芸術家に必要な劇的な脚本は用意されていな
い。凡庸な日々を送っている自分を肯定するかの如く、コンセプトやポリシーよりも、先ず
は職人的なものづくりを取っ掛かりにしている。

だが、美術作品というかたちで発表するからには、私はどうするのかという姿勢の表明が
必要だ。私の拘りは以下の通りである。
・小さい面積(または体積)
・広い余白(それが展示される場の)
・描かれている(何かが。但し往々にしてモチーフはそれ自身)
・本体と展示の場、それらの出来事すべてでひとつの作品

私の制作コンセプトは、これら 4 つの拘りに囲まれた場に生まれる。


私はいつも支持体の作成に時間と労力を費している。今回のそれは「示」という文字の
かたちに似た、謂わば、台座のようなものだ。
この台座を頼りに私の行うべきことは、自己主張や自己表現ではなく、空間に漂い彷徨う
生きもののように得体の知れない、だが多少なりともそれに関わる人の心を動かす“それら”
を捕え、空間にまつり、「示す」ことである。

瀬古徹 22112021


わたしは、瀬古さんの小さな作品のシリーズにいつも惹きつけられる。
あの、絵画であってモノでもあるような、何かの痕跡を残した作品の数々。
それはひっそりと存在していて、しかも明らかに空間を変容している。

恐らく、瀬古さんは絵画の人です。
つまりは、絵を描く人=画家です。
しかし同時に考える人です。
美術(絵画)の歴史を踏まえて、今生きている自分の仕事を考えています。

その仕事は芸術家のものではありません。
美術家(あるいは画工)の仕事です。
なぜなら、芸術家とは近代という時代の代名詞だからです。
ポストモダンなどという小賢しさとは関係なく、瀬古さんが為すのは密やかな画工の企み・・・・とわたしは思っています。

ギャラリーの空間はホワイトキューブと呼ばれる、装飾を排したクールなものです。
それは孤独を恐れながら孤独に惹かれる、わたしたちのミニマルな装置かもしれません。
それは余白であってしかも主人公であるような空間に換えるのが、瀬古さんのいつもの手口。
微妙に、大胆に、小さな絵が整列を乱して並んで、わたしたちの視線を楽しませる。

もし貴方が(わたしと同じように)方向音痴であったとしても、ご安心下さい。
小さなモノはランドマークですが、目的地は設定されていません。
だから、迷うことなく画工の企みと戯れることが可能です。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

2003年藍画廊個展
2009年藍画廊個展
2010年藍画廊個展
2011年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2013
iGallery DC個展

2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
2018年藍画廊個展
2019年藍画廊個展
2020年藍画廊個展

会期

2021年11月22日(月)ー12月4日(土)
11月28(日)休廊
11:30ー19:00(最終日18:00)

会場案内