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藍 画 廊



瀬古徹展
Scraps of the Ordinary


瀬古徹展の展示風景です。
例によって、画廊入口から見て正面と右側の壁面です。



小品の平面が、広い壁面にポツンとした感じで展示されています。
次は、右と入口横右の壁面です。




こちらも同じ印象ですね。
左の壁面はどうでしょうか。



左に一点だけあるのが、左の壁面の展示です。
画廊内は以上の七点です。
一番上の小さな画像は道路側ウィンドウの作品二点です。

合計すると小さな作品九点の出品で、すべてキャンバスに油彩です。
それと、入口直ぐ左の壁面に「展覧会にあたって」というテキストが展示されています。
全文を引用してみます。


展覧会にあたって

[日常の断片]

私は、絵とは、日々の中に少しだけ特別な場所をつくる「道具」だと考えて
います。(例えば、ちょっと前まで、どの建て売り住宅にもおまけのように
ついていた“床の間”がその体験と言えるでしょう)
私は、このさりげない「道具」のために、日常の一瞬を切り取ります。そし
てその断片を配置し、少しだけ特別な場所をつくるのです。

その小さな循環をつくること、それがわたしの創作だと考えています。

2003.6.9 作家 瀬古徹


床の間、そういえば不思議な空間ですね。
美術と床の間、この結びつきは面白いと思います。



展示されている作品のアップです。
(サイズはすべて15.7×22.6cm。)
海岸で犬と戯れる飼主でしょうか。



展示に近づいて横から撮影してみました。
どの作品も海岸に於ける犬と飼主とのスナップです。
素描(ドローイング)のようなタッチで、さりげなく描写されています。



後ろ向きの犬のアップを右に配し、左にはしゃがんで砂を掘っているような飼主。
画面の内側に引かれた枠のような線と水平線が、どの作品にも共通しています。



これは桟橋でしょうか。
釣りをしている飼主と犬に見えます。
この画像の作品の見え方が、画廊で見る感じに近いと思います。
マンガの一コマのような、小さな小さな作品です。

画廊はもともと特別な場所ですが、そこに入れ子のように出現した「特別な場所」。
日常の一瞬が見事に切り取られています。
さりげなさと計算のバランスも絶妙。
楽しくて、床の間のような、作品です。

御高覧よろしくお願いいたします。



会期


2003年6月9日(月)-14日(土)


11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内



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