瀬古徹展
SEKO Toru
瀬古徹展の展示風景です。
各壁面ごとの展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、入口横の壁面と左側の壁面です。
入口カウンターの上の展示です。
左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
作品を一点づつご紹介致します。
入口横壁面の作品です。
タイトル「a bord no.60」で、サイズ10.0(H)×9.8(W)×1.4(D)cm、ボードにキャンバス、油彩です。
「a bord no.60」を斜め横から撮ったカットです。
側面まで絵が描かれていますが、他の油彩作品も同様です。
左壁面の左側の作品です。
「a bord no.75」で10.6×7.4×1.6、ボードにキャンバス、油彩です。
入口カウンターの上の作品です。
左は「a drawing」で25.6×18.1、紙にインク、右は「a drawing」で26.0×17.5、紙にインクと泥絵具です。
左壁面の右側の作品です。
「a bord no.72」で8.2×7.5×1.4、ボードにキャンバス、油彩です。
正面壁面の作品です。
「a bord no.69」で10.7×7.5×1.6、ボードにキャンバス、油彩です。
正面壁面エアコン下の作品です。
「a bord no.70」で8.0×7.2×1.4、ボードにキャンバス、油彩です。
右壁面の左側の作品です。
「a bord no.74」で11.4×9.4×1.2、ボードにキャンバス、油彩です。
右壁面の右側の作品です。
「a bord no.71」で11.4×10.3×1.2、ボードにキャンバス、油彩です。
<作家コメント>
制作にあたって
―小さな旅―
円空は恐らく、鉈と数本のノミを携帯しながら諸国を行脚し、仏を刻んでいったはずだ。
ジョルジョ・モランディは生涯のうち、ほとんど自分の生活地域を離れることはなかったらしい。
エリック・サティは自分の作品を「家具のような」と称したそうだが、確かに彼の曲を奏でるには、ホールのグランドピアノよりもリビングルームのアップライトピアノが向いている気がする。
投獄される夢を見る。 唯一許されたのは、絵を描くことのみ。
しかも渡されたのは、鉛筆と紙だけである。
それでも充実していて幸せであると感じてしまう自分が、そこに居た。
大切にしたいのは、「日常」と「表現」との距離感だ。
私は日常における表現の適量を計りながら、この小さな旅がいつまでも続くことを願っている。
2013.3.12
瀬古 徹
画廊の白い壁に展示された小さな、小さな作品。
そのビビッドな色彩は、まるで宝石のようです。
瀬古さんの「a bord~」シリーズも永きにわたっています。
変化もあれば、変化していないところもあります。
大きな変化は、その形状がより絵画に近づいたこと。
不変なのは、形状が絵画に近づきながら、それでも安易に絵画の形式に寄りかかっていないこと。
一辺が10cm前後の矩形のボードに麻布を張って、油絵具で描く。
これは今回の「a bord~」シリーズのスタイルです。
注意深く見れば、矩形はキャンバスのような整然としたカタチではありません。
辺の細かなカーブや凹凸が、所謂絵画のカタチを嫌っています。
絵柄も花などのパターンを多用していて、近代的絵画の内実から離れています。
ある時期から絵画が絵画自身について言及するのは必然になりました。
なぜならば、時代が絵画形式の存在意義を問うたからです。
瀬古さんは絵画の形式から距離を取って、絵画を制作してきました。
その絶妙な距離感は自己言及であると同時に、絵画を豊かなものにするベクトルとして働きました。
最小とも言える、一辺が10cm前後の絵画。
それが壁に点在しています。
ここではミニマムであることはハンデではなく、より表現の自由度を高めています。
そのプロポーションの美しさは、インスタレーションのそれではなく、あくまでも絵画空間に属するものです。
瀬古さんの小さな旅が構築した、絵画の空間に属するものです。
瀬古徹経歴
2003年藍画廊個展
2009年藍画廊個展
2010年藍画廊個展
2011年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
プライスリスト
作品の価格は2014年3月まで有効です。
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(作品が配送の場合、勝手ながら送料はお客様のご負担とさせていただきます。)
なお、作品納入後一ヶ月以内の返品は受付させていただきます
fuku-mac@@kc4.so-net.ne.jp
(*お手数ですが@を一つ取ってから送信してください。)
iGallery DC 瀬古徹展
会期:2013年4月7日(日)〜5月5日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜19:00
会場アクセスと展覧会スケジュール