折笠晴美展
-光の戯れ-No.7
ORIKASA Harumi
折笠晴美展の展示風景です。
各壁面ごとの展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の16点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
左壁面、正面壁面、右壁面の作品はキャンバスに水可溶性油絵具、テンペラを使用、入口横壁面の作品は木炭紙に木炭を使用しています。
作品を1点ずつご覧下さい。
左壁面、左端上と下、左から2番目の上と下の作品です。
左上はタイトル<-光の戯れ-「噴水のあかり」>でサイズF3(220×273mm)です。
左下は、<-光の戯れ-「シャンデリア」>でF0(140×180mm)です。
右上は<-光の戯れ-「外灯」>でSM(158×227mm)です。
右下は<-光の戯れ-「外灯II」>でF3(220×273mm)です。
左壁面、左から3番目と4番目と5番目の作品です。
左は<光の戯れ-「窓のあかり」>でF3(220×273mm)です。
中央は<-光の戯れ-「残業」>で70×100mmです。
右は<-光の戯れ-「パソコン」>で70×100mmです。
左壁面、左から6番目の作品です。
<-光の戯れ-「橋の下」>でF20(606×727mm)です。
左壁面、右端の作品です。
<-光の戯れ-「橋の下II」>でF80(1120×1455mm)です。
正面壁面の作品です。
<-光の戯れ-「ビルの窓II」>でF100(1303×1620mm)です。
右側壁面、左端の作品です。
<-光の戯れ-「ビル」>でF30(910×727mm)です。
右壁面、中央の作品です。
<-光の戯れ-「ビルの窓」>でF50(910×1167mm)です。
右壁面、右端の作品です。
<-光の戯れ-「ビル街」>でF50(910×1167mm)です。
入口横壁面、左端と左から2番目の作品です。
左は<-光の戯れ-「窓のあかり」>で245×320mmです。
右は<-光の戯れ-「マンション」>で245×320mmです。
入口横壁面、右端の作品です。
<-光の戯れ-「ビルの窓」>で245×320mmです。
〈作家コメント〉
日が暮れる頃、ビル街を歩いていると、だんだんに窓の灯りがもれてくる。
同じ形の窓なのに、見える様子はそれぞれで、色も形も違っている。
今日もまた、同じ様で少し違うモザイクみたいに輝いている。
折笠さんの光の戯れシリーズも7回目になりました。
光には自然と人工の二種類があります。
太陽や星の光が自然で、電灯、蛍光灯やクルマの灯火、スタジアムの照明などが人工です。
折笠さんはその二種類を分け隔てなく描き、独自のファンタジーの世界を展開してきました。
特筆すべきは、描く光が誇張ではなく、リアルなことです。
日常の光に注目すれば、リアルな光がいかに美しかを気付かせてくれることです。
今回は人工の光に焦点を当てています。
特にビルの窓から溢れる光に注目しています。
今や都内においては、高層のオフィスビルは珍しくも何ともありません。
新宿副都心に京王プラザ1棟だった1960年代から見れば、隔世の感があります。
憧れのマンハッタンも現実になったのです。
さてその高層オフィスビルの光景を折笠さんはどう描くか。
カラフルに描いていますね。
例によって、写実でリアルなのにファンタジー。
その路線は崩していません。
わたしの目が吸い寄せられたのは、窓の格子にクローズアップした<-光の戯れ-「ビルの窓」>という作品。
窓の一つ一つにドラマがあるようで想像力を掻き立てられ、なおかつグリッドの連続した構成が巧み。
夜遅くまでオフィスに火が灯っているのは日本だけの風景かもしれません。
残業も最近は制限されていますが、それでも定時に終わる会社は少ないでしょう。
そんな日常の光景をファンタジックな視線で描いていますが、その視線の温度は温かい。
その視線の温度こそが、折笠さんの作品の核だと思います。
額装した木炭のドローイングは、溢れる色彩のペインティングと対照的なモノクローム。
これが全体の展示を引き締める、隠し味のような役割を果たしています。
ビルの照明をメインにした今回の展示の、重要な副産物のような気がします。
次回どう展開するか、それも又楽しみです。
ご高覧よろしくお願い致します。2008年藍画廊個展
2009年藍画廊個展
2011年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展会期
2016年4月11日(月)ー16日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内