オオワダノリコ展
OOWADA Noriko
壁面別の展示をご覧下さい。
展示室A、左側の壁面です。
展示室A、右側の壁面です。
展示室B、左側の壁面です。
展示室B、右側の壁面です。
以上の14点でオオワダノリコ展は構成されています。
(展示室Bのコーナーにも作品が1点あります。)
作品の詳細をご覧下さい。
展示室A、左壁面左の作品です。
左からタイトル「複雑に考えることもある」(Oil on Canvas)でサイズ330×240mm、「強い色の奥にあるもの」(Oil on Canvas)で270×160mm 、「四角いことを考えてる人の四角い脳みそ」(Oil on Canvas)で227×227mm、「咲いた 咲いた」(Oil on Paper)で227×157mmです。
展示室A、左壁面右の作品です。
左から「いろんな声が聞こえてくる」(Oil on Canvas)で227×227mm、「ふむ ふむ ふむ」(Oil on Canvas)で330×240mm、「とりあえず やってみること」(Oil on Canvas)で330×240mmです。
展示室B、左壁面の作品です。
左から「あーでもないし こーでもない」(Oil on Paper)で157×227mm、「まるい人」(Oil on Paper)で157×227mm、「にぎやかな街で思うこと」(Oil on Paper)で157×227mm、「○と□を描いてみた」(Oil on Paper)で157×227mmです。
展示室B、窓側壁面とコーナの作品です。
左から「49枚の絵画」(Oil on Canvas)で227×227mm、「猫背の人」(Mixed Media)で225×185×80mmです。
展示室B、右壁面の作品です。
左から「Work One」(Oil on Canva)で1000×803mmです。
オオワダノリコさんの作品は絵画がメインで、大きく分けると二つのタイプがあります。
一つはキャンバスや紙に油絵具で描く抽象、もう一つはその絵の上に白い絵具を塗り、板のスキージやパレットナイフで引っ掻いて線を引くもの。
そしてさり気なく過去の絵画やオブジェを新作に混ぜることもしています。今回の展示で眼を惹くのは1点だけの大画面である「Work One」です。
これは前回にも試みた画面に細かいグリッド(格子)を作る抽象画です。
その仕事は20年前にも作品化していて、それが窓際に展示された「49枚の絵画」です。
キャンバスに絵を描き、その上に細いテープを貼ってグリッドを作りました。
今回はテープを貼ってグリッドを作り、その上から絵を描き、後でテープを剥がします。
そうすると意図しない絵具の漏れがグリッドの線に表れます。
その偶然性を利用した絵画の作品です。
「49枚の絵画」は絵画がコンセプチュアルアートの洗礼を受けた時代の影響が窺われる画面で、分割された小さな49個の絵画で一つの絵画が成り立つ作品です。
「Work One」はそれの2024年版とも言える作品ですが、様相はかなり異なります。
「Work One」がクールであるとするなら、こちらはホットです。
人間の存在や内面を還元化せず、多様に表しています。
多様を多様のまま受け止め、それで一つの世界を形成する作品です。
色々なピースによって構成される世界の豊かさとしなやかさが表現されています。オオワダノリコさんの展示は何時ものようでいて、何時もにはない発見があるのが面白い。
その発見は現代の空気を吸っているオオワダノリコさんが過去のオオワダノリコさんと対話しながら導き出したものです。
大きな声で叫ぶのではなく、どちらかと言えばカラフルで穏やかな声のオオワダノリコさんの絵画。
その集まりがグリッドの作品のように一つの絵画世界を創っているように思えます。
ご高覧よろしくお願い致します。
作品リスト
2011年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
2018年藍画廊個展
2019年藍画廊個展
2020年藍画廊個展
2021年藍画廊個展
2022年藍画廊個展
2023年藍画廊個展
会期
2024年10月21日(月)ー10月26日(土)
11:30ー19:00(最終日17:00)
会場案内