オオワダノリコ展
OOWADA Noriko
オオワダノリコ展の展示風景です。
各壁面の展示です。
画廊入り口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の8点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
作品はすべてキャンバスに油彩です。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面、左端、中央、右端の作品です。
左はタイトル「たしかに今、通って行った気がするんだけど」で、サイズ227×227mmです。
中央は「そこの真向かいに、それは無いんだけど」で227×227mmです。
右は「大切なツノは、静かにしっかりとある」で227×227mmです。
正面壁面の作品です。
「立派なツノがあるということは、空を飛べるということなんだ」で803×1000mmです。
右壁面、左端の作品です。
「Work-One,2018」で803×803mmです。
右壁面、左から2番目の作品です。
「Work-Two,2018」で803×803mmです。
入口横壁面、左端、右端の作品です。
左は「あっちに行ってみることにした」で227×227mmです。
右は「少し緊張しているね、ホワイトくん」で227×227mmです。
絵画について一般的なある誤解があります。
それは絵画は見えている何かを写し取ったものである、と言ったものです。
写真発明以前は有効な見解でした。
しかし写実的描写が写真に取って代わられた以降、絵画は変化していきました。
絵画とは、見えないもの、言葉で説明できないものを描くものになったのです。
そうなると、どうしても難解になります。
今では想像できないことですが、(当時前衛だった)印象派も難解で、美術界に無視されました。
眼に見えている光景と画面に齟齬があると思われたからです。
しかしそれは、時と共に「ものの見方」、あるいは「美」について、人々を変えていきました。
オオワダさんの絵画にモチーフはありません。
何かを見て、描いたものではありません。
ですから、ある意味難解です。
しかし、見えないものを描いたとしたら、そこに絵の入口があります。
見えないものは、喩えてみれば、文章における行間です。
行間のない文章、行間が読めない文章は説明に過ぎません。
それはマニュアルであって、表現ではありません。
絵具で描かれた筆致や面は文章おける文字に相当するもので、行間とは空間そのものです。
では、空間とはなにか。
それは襞(ひだ)のようなものです。
言葉にならない、複雑で微妙なものです。
しかしそれは、人間を語る時欠かすことの出来ないものなのです。
オオワダさんの絵画は、人間に関するものです。
人間や人間が構成する社会、もっと広げればそれを包む世界の襞に関するものです。
だから目に見えないのですが、そう思って見れば少しも難解ではありません。
わたしやあなたに関する事柄なのですから。ご高覧よろしくお願い致します。
2011年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2017年藍画廊個展会期
2017年10月22日(月)ー27日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
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