オオワダノリコ展
OOWADA Noriko
オオワダノリコ展の展示風景です。
各壁面ごとの展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の11点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
作品はすべてキャンバスに油彩です。
作品を1点ずつご覧下さい。
左壁面、左端の作品です。
タイトル「出発点 Aという場所」で、サイズ227×227mmです。
左壁面、中央の作品です。
“Work-two,2015”で803×803mmです。
左壁面、右端の作品です。
“Blue one”で227×227mmです。
正面の作品です。
“Work-three,2015”で803×803mmです。
右壁面、左端と左から2番目の作品です。
左は「なんだかすっきりしない感じ」で227×227mmです。
右は“Orange one”で227×227mmです。
右壁面、左から3番目の作品です。
“Work-one,2015”で803×803mmです。
右壁面、右端の作品です。
「それ、ちょっと、そうじゃないかもしれない」で227×227mmです。
入口横壁面、左端と中央の作品です。
左は“Green one”で227×227mmです。
右は「ひのまる」で227×227mmです。
入口横壁面、右端の作品です。
「白の痕跡」で227×227mmです。「作家コメント」
このところ、ものごとを難しく関連付けることを楽しめなくなった。
死生観や、不調和における不条理を考え続けることも大切なことではあるのだけれど、 わざわざ関連付けなくとも結局は関連付くのだから、それでいいじゃないかと思うのだ。
何かをひどく特定してしまうということは、何かを少し失うことに思えてならない。
美術家が美術を通しすべきことは何なのか。
そんなことを考えさせられるこの時代に遭遇し、私はなんと幸運であることか!
絵画への回帰を印象づけたオオワダさんの前回の個展。
今回はその延長線上で、一層の深化が為されています。
オオワダさんの作品は、抽象表現主義を基盤に現代的な意識で制作されていると思われます。
抽象表現主義とは1940年代後半にアメリカで起こり、世界的に注目された抽象絵画の動向です。
その特徴は大画面、オーバーオール、描画行為の痕跡を重視することなどです。
オオワダさんの画面は大画面ではありませんが、オーバーオールであり、痕跡が顕かです。
多くの作品は全体が白で覆われています。
その白い表面に内包されたような、彩度の高い色の輝きと層。
透明感のある、美しい色彩が提示された絵画です。
筆や木のスキージの痕跡も顕わな画面は、制作の過程(作者の思考や身体の動き)が記録されています。
さほど大きくない正方形の画面ですが、表現のスケールは大きな作品です。
そして、絵画の歴史(ルーツ)を踏まえた正統的な絵画であり、今日的な作品でもあります。
気負いとは無縁な、素直な描画が心に残ります。
ご高覧よろしくお願い致します。2011年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
会期
2015年10月19日(月)ー24日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内