オオワダノリコ展
OOWADA Noriko
オオワダノリコ展の展示風景です。
各壁面の展示です。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の9点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面、左端、中央、右端の作品です。
作品サイズはすべて227×227mmです。
左からタイトル「昔から好きな曲はこういうかんじ」(カンヴァス、油彩)、「心がこんな感じになるときがある」(カンヴァス、油彩)、「黄色くて四角い顔」(カンヴァス、油彩)です。
正面の作品です。
「2017–2019 001」(カンヴァス、油彩)で803×803mmです。
右壁面、左端の作品です。
「2019 001」(カンヴァス、油彩)で803×1000mmです。
右壁面、右端の作品です。
「2019 002」(カンヴァス、油彩)で803×803mmです。
入口横壁面、左端、中央、右端の作品です。
作品サイズはすべて227×227mmです。
左から「たしかに天使は飛んでいる」(カンヴァス、油彩)、「地図を描いてみた」(カンヴァス、油彩)、「静かな場所に立つアンテナは、かなり敏感で」(カンヴァス、油彩)です。<作家コメント>
上は画廊の壁面に貼付されているオオワダさんのコメントです。
これを読めばわたしのヘタな感想などは不要ですが、それでも少し付け加えてみたいと思います。
画廊でオオワダさんとコンピューター(AI)の話などをしました。
美術と急激に進化する人工知能の関係です。
いかに計算能力が飛躍的に進んでも、コンピューターの基本はシミュレーションです。
シミュレーションとは模擬のことで、何らかのシステムの挙動をそれとほぼ同じシステムに支配されるコンピュータなどで真似ることです。
絵画を例に取れば、絵画のシステム(構造、成り立ち)を真似たり、似せたりすることです。
膨大なデータ=ビッグデータでシミュレーションすれば、最近はそれらしい絵画(画像)が作れます。
しかしそれはあくまでも模擬であって、真似るものの挙動(システム)が論理を外れると難しくなります。
オオワダさんがスキージでキャンバスに絵を描く行為は、筆のようにはいきません。
絵具が思いとは異なる方向に逸れたり、画面の縁で止めることができずハミ出したりします。
コメントにあるように、そこにできた絵具の塊が美しいは偶然の産物ですが、まったくの想定外というわけでもありません。
つまり、オオワダさんの絵画のシステムは予め不完全に設計されていて、このような事態もアリなのです。
考えてみれば、絵画の歴史とはシステムの変遷ですが、概ね変化は以前のシステムのエラーやバグ(不具合)から生まれています。
それは結果的には人間や社会の変化に対応したシステムの変化なのですが、端緒は理解不能な突然変異として表れます。
それをすべてコンピュータがシミュレーションできうるか。
それは無理だと、わたしは思います。
なぜなら、人や社会は思いの外複雑怪奇で、模擬ではいつまでたっても追いつかないからです。
オオワダさんの絵画は、人や社会の複雑さに向き合っています。
その複雑さにメゲながらも、楽しんでいます。
そんな心の有り様も、コンピュータではなかなかシミュレーションできない。
だってオオワダさんは一人ではなく、世界中に散在していますから。
ご高覧よろしくお願いいたします。2011年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
2018年藍画廊個展会期
2019年10月28日(月)ー11月2日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
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