酒井みのり展
- コツコツと私を守る弱いもの -
SAKAI Minori
酒井みのり展の展示風景です。
各壁面の展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の12点が展示室の展示で、その他小展示室2点の展示があります。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面の作品です。
左から、タイトル「土の家」(ミクストメディア)でサイズは可変、
「あみあみの梱包材」(陶に着彩)で218× 111×126mm、
「いくらのおすし」(アクリル絵具)で180×230mm、
「土の柱」(ミクストメディア)で2530×200×200mmです。
正面壁面の作品です。
「私を包む服」(アクリル絵具)で1303×1621mmです。
右壁面の作品です。
左から「土の家」(ミクストメディア)で680×520×520mm、
「土の柱」(ミクストメディア)で2530×210×210mm、
「いくらのおすし」(アクリル絵具)で180×230mm、
「土の家」(ミクストメディア)で250×150×150mmです。
入口横壁面の作品です。
左から「あみあみの梱包材」(陶に着彩)で110×170×80mm、
「土の積み木 」(ミクストメディア)で可変、
「土の家ペラペラ」(ミクストメディア)で140×170×70mmです。
〈作家コメント〉
戦争やコロナウイルスそして災害の話題がとても多くヒトの弱さを強く感じるようになりました。
弱い事で私は不安な気持ちになります。けれども私を守って安心させてくれる人や物が沢山あります。そして私を守るモノもとても弱いと感じるようになりました。
酒井みのりさんは2013年以降コンスタントに個展を開催しています。
学生時代から学んだ版画をメインに、平面作品中心の発表でした。
今回は大きく変化して、立体作品と平面作品で構成されるインスタレーションになっています。
なかんずく重量感のある土の立体作品の存在には驚かされます。
しかし壁面のアクリル絵画との構成は違和感がなく、インスタレーションとして一つの世界を構築しています。
画廊空間全体の遠近感がとても面白いと思います。酒井さんは日常で目にするモノ(衣食住)のクローズアップを得意としています。
それは今回も健在ですが、土でシンプルに造形した立体が本展の核になっています。
まず、大地を思わせる土の質感が良いですね。
平面作品のフラットで洗練された表現とは異なるプリミティブさが印象に残ります。
三角屋根の土の家を見下ろすような、キューブの重なりは何でしょうか。
わたしが思うところ、これはタワーマンション、通称タワマンではないでしょうか。タワマンは日本の格差の象徴のような集合住宅です。
その眺望はセレブの特権であり、タワマン自体でも階層(高層階と低層階)を生んでいます。
しかし住居としてみた場合、災害にとても弱い建物です。
停電になればエレベーターが使用できず、長周期振動なども問題視されています。
空中の楼閣から見下ろす景色は素晴らしいかもしれませんが、その立場(基盤)の弱さは如何なものでしょうか。
もっともこれをタワマンではなくトーテムポールと見なせば、まったく違った見解になります。
そっちの想像の方が楽しいとは思いますが、それは各自にお任せします!ご高覧よろしくお願い致します。
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
2018年藍画廊個展
2019年藍画廊個展
2020年藍画廊個展
2021年藍画廊個展
会期
2023年5月22日(月)ー5月27日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内