酒井みのり展
窓ガラスの様な日々
SAKAI Minori
酒井みのり展の展示風景です。
各壁面ごとの展示をご覧下さい。
入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の8点が展示室の展示で、その他小展示室に3点、事務室壁面に1点の展示があります。
作品を1点ずつご覧下さい。
左壁面、左端の作品です。
タイトル「いえのだいふき」(木版画)でサイズ60(H)×90(W)cmです。
左壁面、右端の作品です。
「缶づめのパイナップル」(リトグラフ)で60×90cmです。
正面壁面の作品です。
「家のヤネとカベ」(リトグラフ)で60×90cmです。
右壁面、左端の作品です。
「マグロのおさしみ」(リトグラフ)で60×90cmです。
右壁面、右端の作品です。
「たたんだ台ふき」(リトグラフ)で60×90cmです。
入口横壁面の左端、中央、右端の作品です。
左は「へこんでる家」(ミクストメディア)で8.2×6.6×2cmです。
中央は「丸のアメちゃん」(リトグラフ)で15×13cmです。
右は「フチがなみなみビスケット」(リトグラフ)で17×16cmです。〈作家コメント〉
生活をテーマに制作を続けているうちに、その生活を包み込んでくれる家を作品にすることが出来ました。
作品は全て自画像だとしたら自分が大きくなったように思えて、実感はありませんが成長できた気分です。酒井さんがテーマにしているのは日常です。
日常のさりげない風景やモノに焦点を当てて、クローズアップするのが手法です。
技法は版画でリトグラフをメインにしています。
色数や線描に制限のある版画を逆に活用して、大胆なデフォルメ、大きな色面の採用でのびのびとした作風が特徴です。
今回で目に付くのは、木版画の作品と立体作品の展示です。
木版画はだいふき(台拭き)をモノクロームで描写した作品ですが、繊維の伸び縮みが味のある木版で表現されていて、展示空間のアクセントになっています。
今後もリトグラフからはみ出て、いろいろな版表現にトライして欲しいと思います。
はみ出ると言えば、立体の展示も初です。
近年は平面の作家が立体を手がけるのは珍しくありません。
ジャンルの横断は時代の要請かもしれません。
ここで酒井さんが立体で取り組んでいるのは家です。
コメントにもあるように、日常生活の中心になるのは家です。
その意味では、日常をテーマにして来た作家にとっては、当然の帰結だと思います。
わたし自身も家には興味があって、生活環境の個人に及ぼす影響に関心を持っています。
酒井さんの作る家(立体とリトグラフ)はとても可愛らしくて、チャーミングです。
それは多分、酒井さんが日常(家やその空間)を愛しているからです。
繰り返される日常を見直して、愛情を注いで、楽しむことを実践しているからです。
ちょっと、羨ましいですね。
作品に感化されて、家や退屈な日常をもう一度見直したいと思います!ご高覧よろしくお願い致します。
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展会期
2016年3月21日(月)ー26日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内