藍 画 廊

酒井みのり
ー色々に押し包まれた心身ー
SAKAI Minori



酒井みのり展
の展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の10点が展示室の展示で、その他小展示室に5点、事務室壁面に1点の展示があります。
作品の詳細をご覧下さい。



左壁面、左端の作品です。
タイトル「みず色の洗濯ネット」(木版)で、サイズは600×900mmです。



左壁面、中央の作品です。
「白いアミアミに包まれたリンゴ」(木版)で、600×900mmです。



左壁面、右端の作品です。
「LOOK チョコレート」(鉛筆)で180×250mmです。




正面壁面の作品です。
「タバのそうめん」(木版)で、600×900mmです。



右壁面、左端の作品です。
「みかんの白いやつ」(木版、リトグラフ)で、サイズは600×900mmです。



右壁面、右端の作品です。
「LOOK チョコレート」(鉛筆)で、600×900mmです。。



入口横壁面、左端の作品です。
「おでんのだいこん」(木版、リトグラフ)で、サイズは600×900mmです。



入口横壁面、左から2番目、3番目、右端の作品です。
左は「みかんいっぱいでたくさん」(透明水彩、アクリル絵具)で365×515mm、
中央は「透けそうな家」(ミクストメディア)で180×260mm、
右は「みかんを包むあみあみ」(陶器)で70×90×90 mmです。

<作家コメント>
規則、仕事、家、規範といった色々なことに縛られながら、守られながらずっと生活を続けている。疑問や不満があり、楽しみや喜びがあり、不安と安心を感じる大切な日常をモチーフに制作をしている。

1967年に公開されたミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画『欲望』の原題は『Blow Up』です。
Blow Upとは写真用語では引き延ばしを意味します。
映画は主人公のカメラマンがのどかな公園でとある男女を密かに撮影します。
しかしその映像をプリントして徐々に拡大(Blow Up)すると、殺人事件の現場であることが判明します。
映画は不条理なストーリーを基にしているので特にオチらしきものはなく、当時の若者風俗=スウィンギング・ロンドンを背景にした色彩が今でも記憶に残っています 。

酒井さんの作品は物騒な殺人事件とは関わりのない、平穏な日常を舞台にしています。
今回はリンゴなどの食品とそれに纏わるもののBlow Upです。
特に目を引くのが大きな木版のモノクロームの作品です。
それが、左壁面と正面壁面に3点。
ハイコントラストの、ほぼ白と黒だけで表現された画面はとてもインパクトがあります。
それが同じ大きさのカラーの作品の存在も引き立てています。
酒井さんの表現の幅が拡がった展示です。

酒井さんの作品のテーマは一貫して日常、日用品のBlow Upです。
日常はともすればルーティンな日課で明け暮れてしまいます。
そんな日々を楽しむ遊び心が起点となって、作品は制作されています。
だから謎々のように、見る方も楽しめる仕組みになっています。
木版、リトグラフ、鉛筆、水彩など、表現方法も多彩で、シンプルな画面に変化を持たせています。
映画の『Blow Up』が不条理なら、こちらはワンダーランド。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
2018年藍画廊個展
2019年藍画廊個展
2020年藍画廊個展


会期

2021年
1213日(月)ー18日(土)
11:30ー19:00(最終日18:00)

会場案内