康世展
カプセル -脱皮-
YASUYO
康世展 カプセル -脱皮- の展示風景です。
以上のインスタレーション作品1点で康世展は構成されています。
作品のタイトルは「カプセル -脱皮-」(自分が着た服、ダクト)で、サイズは可変です。
作品は大きく分けると、ダクト部分(脱皮した殻)と古着部分に分かれています。
以下は古着部分のクローズアップです。
<作家コメント>
私をヘウレ-カ
2014年から続く康世さんのカプセルシリーズはアルミのダクトと古着(自分が着ていた服)の組合せです。
当初は画廊空間一杯にダクトと古着が絡み合って、そのカオスに身の置き所がないような状態でした。
それが前回は古着と対話するような趣向で、三つの塊に整理されました。
そして今回、対話の成果なのか見事康世さんは脱皮して、殻のダクトと少量の古着の組合せになりました。熱心な康世ファンにとってはそのスッキリした風景は物足りないかもしれません。
しかし世の中、断捨離でミニマリストです。
スタイリッシュなアルミダクトとカラフルな古着のオブジェ。
こういう展開も有りで、これはシーズン1の終わり、もしくはシーズン2の始まりかもしれません。
そのつもりでジックリ鑑賞して下さい。康世さんは洋服が好きです。
康世さんにとって洋服は青春です。
あの時期のアメカジファッションは康世さんのアイデンティティかもしれません。
自分の存在を表現し、証明する、大切なモノだったような気がします。
そんな古着と何を語ったのか、それは分かりません。
分からないけど、その対話がある認識や視点を生んだことは間違いありません。
なぜなら、脱皮とはそこから新たな何かに生まれ変わることですから。身に纏うことは、往々にして身に纏われてしまう危険も併せ持ちます。
それでも纏った服はとても愛おしいものです。
愛おしさと少し距離を置いて、過去の自分を見つめてみる。
そんな情景を連想させる、二つの塊(立体)のインスタレーションです。
しかしこれは前述したように一つの終わりであって、次の始まりです。
楽しみはこれからも続くと、わたしは勝手に想像し、期待しています。ご高覧よろしくお願いします。
2002年藍画廊個展
2003年藍画廊個展
2005年藍画廊個展
2006年藍画廊個展
2007年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2019年藍画廊個展
2020年藍画廊個展
2021年藍画廊個展
会期
2020年8月29日(月)ー9月3日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内