葛生裕子展
KUZUU Yuko
葛生裕子展の展示風景です。
各壁面の展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の9点が展示室の展示で、その他小展示室に4点の展示があります。
作品はすべてキャンバスに油彩です。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面、右端の作品です。
タイトル「Hat brim No.10」でサイズ1620×1303mmです。
正面壁面、左端作品です。
「Hat brim No.7」で1620×1303mmです。
正面壁面、中央、右端の作品です。
左は「Untitle 」で1620×1303mm、
右は「Hat brim No.8 」で1620×1303mmです。
右壁面の作品です。
「Hat brim No.9 」で1620×1303mmです。
入口横壁面、左端、左から2番目、左から3番目、右端の作品です。
タイトルはすべて「Untitle 」で、サイズもすべて530×455mmです。
〈作家コメント〉
今までは、自分で設定した目的に そって描いたり操ったりするというようなことはあまり行なわなかった。
しかし、最近形態というものを画面の中に取り込もうとすることによって、作業プロセスの変更も生じ始めた。
作業意識の有無によって、何か互いに関連し合うものの転換点を自身の中で見い出すような作業を繰り返 しているような気がする。
いつもの葛生さんの絵画で、いつまで見ていても飽きない、深い表現です。
しかしそこには変化も訪れています。
コメントにある通り、意識的に自分の型(スタイル)から抜け出ようとしています。
作家は自分のスタイルを作ることを目指して制作を続けます。
そして気が付くと、自分のスタイルがそこに表れています。
それは個性であって作品に必要なものですが、ある時点からスタイルに飽きてきます。
一種の予定調和を感じ取って、物足りなさを覚えるからです。葛生さんの絵画には作画のきっかけとしてモチーフがあります。
例えば今回の幾つか作品はHat brim(鍔のある帽子)です。
それを描き、崩しながら画面上で絵を作っていきます。
行き着く先は葛生さんにも分かりません。
作画を続けていくうちに、自分の見たかった風景(のようなもの)が現れてきます。
それは自分のスタイルと一体になっています。
今回はあえてそのスタイルから離れることを目指しています。左側壁面の「Hat brimNo.10」。
試みが顕著な作品です。
色彩も構図も、今までの葛生さんの絵画とは微妙に異なっています。
その違いは、見たい風景(のようなもの)の刷新と言って良いかもしれません。
新たな地平での冒険です。
これは勇気のあることですが、前に進もうとする作家にとっては必要な決断だと思います。
そして見る者(わたし)にとっても新鮮な体験であり、新たな楽しみになっています。ご高覧よろしくお願い致します。
2000年藍画廊個展
2001年藍画廊個展
2007年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2020年iGallery DC個展
会期
2023年2月6日(月)ー2月11日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内