葛生裕子展は、油彩(麻布、綿布)の平面作品六点で構成されています。
下は展示風景です。
葛生さんの作品を観ながら、わたしはぼんやりと絵を描くことの意味を考えていました。
人はなぜ絵を描くのだろうか?
その答えは各々(おのおの)具体的に違うのだろうけど、その先で結ばれる何かがあるはずです。
それは「生きる」こととどこかで重なっている気がします。
「生きているじぶん」を確認する作業かもしれません。
それを見せることで、逆に「じぶん」という呪縛から自由になろうとする欲求かもしれません。
その相反しながらも切り離せない意味の間で、作家は苦しみと喜びを味わいながら絵を描くような気がします。
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画廊入口から見て左側壁面に展示された大作。 サイズは、2200×1900mm。 縦の力強いストロークが葛生さんらしいですね。 葛生さんの作品には、独特の強さが初期から一貫してあります。 この強さと、それに拮抗する優美さが作品の魅力です。 |
入口から見て正面に展示された縦長の作品。 サイズは、1940×1300mm。 緊張感と拡がりが無理なく混じり合った作品です。 個人的には一番好きな作品です。 抑えた色が美しい。 壁面と縦長の作品のバランスも良いですね。 |
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小品二点。 左は237×220mm。 右は227×158mm。 展示風景の右側の作品は、 455×380mm。 もう一点、通路側ウインドウに小品(240×210mm)が展示されています。 小品は、大きな作品とは若干違った表情をもっています。 その組み合わせも楽しんでいただければ、と思います。 御高覧よろしくお願いいたします。 |
2001年6月25日(月)-6月30日(土)
11:30am-7:00pm(最終日6:00pm)
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