葛生裕子展
KUZUU Yuko
葛生裕子展の展示風景です。
各壁面ごとの展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
展示作品のタイトルはすべて無題で、使用画材はキャンバスに油彩です。
左から、サイズは18.0(H)×14.0(W)cm (F0)、18.0×14.0 (F0)、18.0×14.0 (F0)、27.3×22.0(F3)、27.3×22.0(F3)、27.3×22.0(F3)です。
正面の壁面です。
サイズは145.5×112.6(F80)です。
右側の壁面です。
左から、サイズは41.0×31.8 (F6)、41.0×31.8 (F6)、145.5×112.6(F80)、33.3×24.2 (F4)です。
入口横の壁面です。
左から、サイズは41.0×31.8 (F6)、41.0×31.8 (F6)です。
以上の13点が展示室の展示で、その他小展示室に2点、事務室壁面に1点の展示があります。
左壁面のF0の小品2点です。
左壁面のF3の作品2点です。
色数をあまり用いず、同系色で深いニュアンスを出しています。
作品は主にパレットナイフを使用していて、筆はほとんど使っていません。
パレットナイフのスクラッチが効果的に使われています。
正面壁面のF80の作品です。
色と色が調和しながらも、適度な緊張感を持っています。
上部グレーの下の淡いブルーが印象的で、赤系を引き立てています。
広い色面はパレットナイフのかわりにコテを使っています。
右壁面のF6の2点です。
連作のようにも見える、ローズ系の色合いが美しい作品。
これもスクラッチが効果的に使われています。
右壁面、F80の作品。
葛生さんらしい、赤紫の色が主体となった作品。
右壁面、F4の作品。
画面の上半分と下半分の使い分けが見事な作品です。
入口横壁面のF6の2点です。
色の使い方が巧みで、表情が豊か。
見飽きることの無い作品です。
〈作家コメント〉
空の色、雲のストローク、夜の川の光、
古い工場の佇まい、匂い、いつ誰が付けたかわからない傷やサビ。
目を凝らして見る何かの影、初めて出会うコントラスト、渋い壁肌。
時間を忘れて撫でていたい見飽きない質感を、
描きたいです。
葛生さんの作品、前回も感じましたが、ストレートな抽象画です。
今の流行(はやり)からみれば時代遅れな形式かもしれませんが、全然そんなことを感じさせない力量ある作品の数々です。
何よりも色の複雑な絡みに魅かれます。
色の美しさを再認識させられます。
色を塗る。
色を削る、引っ掻く、又色を塗る。
その繰り返しの中で、画面は落ち着くところに落ち着き、パレットナイフは置かれます。
絵画らしい絵画。
一言で葛生さんの絵画を評すれば、そうなります。
どこにも逃げが無くて、絵画であることに徹して、真正面から絵画を描いている。
その姿勢と画面が一致して揺るぎが有りません。
ご高覧よろしくお願い致します。
2000年藍画廊個展
2001年藍画廊個展
2007年藍画廊個展
会期
2012年12月10日(月)ー12月15日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)