葛生裕子展
KUZUU Yuko
葛生裕子展の展示風景です。
キャンバスに油彩による作品9点で葛生裕子展は構成されています。
作品の詳細をご覧下さい。
(タイトルはすべて無題です。)
画廊入口から見て、左側左端の作品です。
サイズF40です。
左壁面、中央の作品です。
サイズF40です。
左壁面、右端の作品です。
サイズF10です。
正面壁面の作品です。
サイズS40です。
正面壁面、エアコン下の作品です。
サイズF10です。
右側壁面、左端、左から2番目の作品です。
左右ともF10です。
右壁面、左から3番目、右端の作品です。
左右ともF15です。<作家コメント>
考えやイメージがない所から、ひたすら絵具を重ね塗り置く。何も企んだりしない気でも、次第に些細な塗りムラや垢の様なものが気になり画面意識が湧いてくる。
シミや滲み、ストロークなどの表情を追って行くことは、光と影、動と静等それら対峙して置かれるものの間を縫っていく作業の様な気がする。それら対立するかに見えるものとは、多分に互いの領域を含んでいることかもしれない。葛生さんの作品は一般的には抽象絵画に分類されますが、その形式からははみ出しています。
確かに遺伝子は抽象絵画ですが、変異を経て、絵画としか名付けようのない表現になっています。
絵画はいつからか、絵画にしかできない表現を義務づけられています。
それはメディアの進化、多様化に伴い、時代とともに美術の幅も広がって、無条件で絵画であることに安住できなくなったからです。
つまりそれは絵画の危機なのですが、それを意識しているかどうか、そこが分かれ目です。
絵画も他の表現も、基本的には<記録>です。
古くは宗教や歴史の記録であり、肖像や風景の記録でもあり、心象や観念、思索の記録でもありました。
葛生さんの作品は、色と形の記録です。
最初の記録は、とっかかりに過ぎないカタログの家具の脚だったり、何気ないポートレイトだったりです。
そこに意味はなく、色と形をスタートさせる地点に過ぎません。
録画ボタンが押されると、色と形は様々に変化していって、それを導く空間と時間も遠い地点まで彷徨っていきます。
<記録>は美しくなくてはなりません。
なにせ<美>術ですから。
しかしありきたりの美は許されません。
葛生さんが見つけた、誰も知らない、秘密でなければなりません。
やはり美<術>ですから。
葛生さんの絵画は、大人の絵画です。
礼を弁(わきま)えた、品のある、凛としたものです。
かといって乙に澄ましているわけでもなく、内に秘めた熱はまだまだ冷めていません。
だから大人であって、部屋に飾れば心が落ち着き、しかも熱量があるのでフレッシュです。
作家コメントに絡めて言えば、対立が止揚された絵画ではないかと思います。
ご高覧よろしくお願い致します。2000年藍画廊個展
2001年藍画廊個展
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(*お手数ですが@を一つ取ってから送信してください。)
葛生裕子展
会期:2020年7月30日(木)〜8月16日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00
会場アクセスと展覧会スケジュール