洲崎正隆展
SUZAKI Masataka
洲崎正隆展の展示風景です。
各壁面ごとの展示です。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の9点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面、左端の作品です。
タイトル「作品 01」(FRP パネル・アクリル絵具・水彩色鉛筆)で、サイズ45×53cmです。
左壁面、右端の作品です。
「作品 02(L)」と「作品 02(R)」(アクリルパネル・アクリル絵具・水彩色鉛筆)の組作品で、70×90cmが2点です。
正面壁面の作品です。
「作品 03(L)」と「作品 03(R)」(アクリルパネル・アクリル絵具・水彩色鉛筆)の組作品で、60×80cmが2点です。
右壁面、左端の作品です。
「作品 04」(アクリルパネル・アクリル絵具・水彩色鉛筆)で45×60cmです。
右壁面、中央と右端の作品です。
左は「作品 05」(アクリルパネル・アクリル絵具・水彩色鉛筆)で60×90cmです。
右は「作品 06」(木製パネル・アクリル絵具・水彩色鉛筆)で22×30cmです。
入口横壁面の作品です。
「作品 07」(アクリルパネル・アクリル絵具・水彩色鉛筆)で45×60cmです。<作家コメント>
つかみ取ろうとする視点は対象を固定化する。
作品はそれをすり抜けて はぐらかし遠のく
「自然」 おのずからしかり
現実と幻想の間に ただ傍観者のように佇むと
すべては関連し ものはあるべき様に現れる。
洲崎さんの作品は支持体としてアクリルパネルを使用しています。
アクリルパネルにサンドペーパーをかけ、メディウムを塗り、水彩色鉛筆で着色していきます。
その工程を何度も何度も繰り返して、この不思議な光沢と茫漠とした空間を持った作品が生れます。
それは実体の不確かな、現象だけで成立している作品です。
この作品が絵画であるかどうかは別にして、絵画の系譜に連なるものであることは確かです。
絵画はその始原から光(と闇)をテーマに据えてきました。
あるいは、光そのものを捉えようと模索してきました。
西洋絵画ではキリスト教の影響下にあったことが大きな因ですが、ルネサンス、近代以降もその試みは続きました。
なぜ画家は光に惹かれ、それを追求したのでしょうか。
光には、希望があります。
希望は未来の事柄に対しての願い、期待です。
それは身近なものから遠い将来まで、多岐にわたります。
最も象徴的な希望は、死後の世界です。
人は死んだらどうなるか。
その答えとして、西方浄土や天国は光に満ちた世界として描かれてきました。
それは画家のというより、人々の希望の総体かもしれません。
さて、洲崎さん作品は光そのものを現しています。
希望は、あるのでしょうか。
通常、捉えどころのない不確かな空間は不安を覚えます。
しかし、わたしは不安より、空間(現象)との一体感を覚えます。
それはどこかで生きることの意味と繋がっていて、不安ではなく、安心を促します。
すべてが連鎖していて、自他の境がない、現象として世界が在るからです。
光の現象。
それを科学ではなく、美術で表したのが洲崎さんの作品です。
科学も生を扱う学術ですが、美術も又然りです。
美術の本懐は、生の美しさだと思いますから。
ご高覧よろしくお願い致します。
2004年藍画廊個展
2005年藍画廊個展
2006年藍画廊個展
2007年藍画廊個展
2009年藍画廊個展
2010年藍画廊個展
2011年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展会期
2017年6月19日(月)ー24日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内