iGallery DC

深澤修✕菊池絵子展
「紙々の冒険」
FUKASAWA Osamu KIKUCHI Nuiko

深澤修✕菊池絵子展の展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側壁面の左と右です。



正面の壁面です。



正面、エアコン下の壁面です。



右側の壁面です。

以上の21点で深澤修✕菊池絵子展は構成されています。
作品の詳細をご覧下さい。



菊池絵子さんの作品です。
作品はすべて紙に色鉛筆を使用しています。
左壁面、左から2番目と3番目の作品です。
左はタイトル「旅行記 -川、ニューヨーク、2枚の紙-」でサイズ19.0×26.5cmです。
右は「旅行記 -雪、ネス湖、3枚の紙」で64.8×49.0cmです。



左壁面、左から4番目、右端の作品です。
左は「旅行記 -スープ、雪、2枚の紙」で14.8×10.0cmです。
右は「旅行記 -食卓、空、2枚の書類」で21.8×30.7cmです。



正面壁面、左端、左から2番目の作品です。
左は「旅行記 -ごはん、川原、2枚の紙」で14.8×10.0cmです。
右は「旅行記 -ケーキ、諏訪湖、3枚の紙」で14.8×10.0cmです。



正面壁面、左から3番目、右端の作品です。
左は「旅行記 -壁、ゴルフ場、 本」で29.7×21.0cmです。
右は「旅行記 -テーブル、砂漠、ポスター」で37.7×53.8cmです。



深澤修さんの作品です。
HAZAMA「樹影2017」(手漉き和紙・各種画材)で60x30×3cmです。



右壁面、左端の作品です。
.HAZAMA「窓-1」(特殊手漉き和紙・手漉き和紙・各種画材)で60x60×4cmです。



左壁面、左から2番目、3番目の上下の作品です。
左はHAZAMA「窓-1」(手漉き和紙・各種画材)で30x30×1cmです。
中央は「界面30×30」(手漉き和紙・各種画材)で30x30×1cmです。
右は Fragment「樹影-9」(落椿-2)(手漉き和紙・各種画材)で30x30×1cmです。



左壁面、左から4番目上中下の作品です。
左はFragment「樹影-1」(手漉き和紙・各種画材)で30x30×1cmです。
中央は Fragment「樹影-6」(木漏れ日-1)(手漉き和紙・各種画材)で30x30×1cmです。
右は「界面30×30」(手漉き和紙・各種画材)で30x30×1cmです。



左壁面、左から5番目上下、6番目上の作品です。
左は Fragment「樹影-9」(落椿-2)(手漉き和紙・各種画材)で30x30×1cmです。
中央は Fragment「樹影-1」(手漉き和紙・各種画材)で30x30×1cmです。
右は Fragment「樹影-6」(木漏れ日-1)(手漉き和紙・各種画材)で30x30×1cmです。



右壁面右端と左壁面左端の作品です。
左は「界面30×30」(手漉き和紙・各種画材)で30x30×1cmです。
右は Fragment「樹影-9」(落椿-1)(手漉き和紙・各種画材)で30x30×1cmです。

<作家コメント 深澤修>
わたしは「擬態考」というコンセプトをもとに、絵画の平面(表層)上でおこる視覚性への検証と、その問題提起を長年試みてきました。
その制作活動は“紙”との出会いによって始まり、従来の絵画制作行程の一歩手前の<基底材(紙)=平面>そのものを作品化することを20数年間続けてきました。
今回発表の作品は、今までの和紙の平面作品と、木炭、顔料などのよるドローイングによる合体作品です。すなわち“漉く行為”と“描く行為”が合体した表現行為をとっています。
<和紙そのものの表層>と、<描かれた表層>。そのハザマからうまれる視覚のイリュージョン。すなわち“漉くこと“と”描くこと“による、異なる表層の差異から何が見えてくるかを試みました。

<作家コメント 菊池絵子>
いま自分がいるこの場所と、遠く離れたあの場所を自由に行き来するための最小限の方法、想像力を使った旅について考えています。

今は昔、1980年代の現代美術に於いて絵画はいささか分の悪い形式でした。
その大きな理由の一つは、絵画のイリュージョン的性格です。
二次元に描かれたモノやコトはイリュージョン(幻想)に過ぎず、リアリティとは無縁との認識が幅を利かした時代でした。
それから絵画の苦難の道が始まったのですが、今や具象絵画が全盛の時代、イリュージョンは再び舞台の中央に復帰したのです。

とはいうものの、その道程は易しいものではありませんでした。
まず画家が注目したのは絵具やキャンバスの物質性。
三次元の物質としての絵画は、なにものにも依存しない自立したモノだからです。
深澤修さんの表現もそこから出発しています。
基底材としての紙の物質性に着目して、自ら漉いた手漉きの和紙を平面と立体のハイブリッドとして提示したのです。
それはさらに進化して、描かれるものと描くものの境界を無くして、あるいは二重構造化して、そこから生まれるイリュージョンに着目しています。
特筆したいのは、和紙を漉く工程からドローイングまで、素材が植物で一貫されていることです。
つまり、紙は楮(こうぞ)や三椏(みつまた)などの植物が原料であり、ドローイングも主に木炭(植物の死骸)で描いています。
モチーフも樹木の陰影、木の葉、花などの植物で、テーマとマテリアルに見事な一致があります。

他方、菊池絵子さんはその後の世代です。
まずは、人間にとってイリュージョンは欠かせないものという肯定があります。
そしてそのイリュージョンが日常的であり、マテリアルも日常的なものを使用しているところに菊池さんの特質があります。
かつての絵画が高邁な思想や宗教のイリュージョンとして顕れていたのに対して、そのカジュアルな表れは今日的と言えます。
どこにでもある紙や色鉛筆を使って、ありふれた娯楽やスポーツに、これまたメジャーな未確認生物や物語を紙に配置する。
マジックがあるとすれば、紙を描かれるものから解放して、そのままの地で描かれたもの(雪や砂や氷やご飯などなど)として変換したことや、紙に紙を描いてそこに次元を創ったことです。(それと、色鉛筆の色合いの美しさ!)
そして、一枚の紙の中が多次元のマジカル・ミステリィ・ツァーになっていて、見る者も視線の移動と想像力でいつしかその旅の途上です。

紙々を巡る冒険。
植物の一生を巡る旅であったり、時空を超えた広大な旅であったり。
どちらもわたしたちの想像力を刺激して、他なるぬ日常を楽しませ、再認識させる。
命の危険はない冒険ですが、充分に刺激的。
よろしかったら是非ご同伴を。

ご高覧よろしくお願いいたします。

プライスリスト1
プライスリスト2

深澤修iGallery DC個展

菊池絵子
2007年藍画廊個展
菊池絵子2008年藍画廊個展
菊池絵子2009年藍画廊個展
菊池絵子2010年iGallery DC『DC1』
菊池絵子2012年iGallery DC
菊池絵子2013年藍画廊個展
菊池絵子2016年藍画廊個展

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深澤修✕菊池絵子展 「紙々の冒険」
会期:2018年4月29日(日)〜5月20日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00


会場アクセスと展覧会スケジュール