iGallery DC



菊池絵子展
slide/slip
KIKUCHI Nuiko


菊池絵子展の展示風景です。



画廊入口から見て左側から壁面別に作品をご覧下さい。



左側の壁面です。



正面の壁面です。


右側の壁面です。

以上の14点で菊池絵子展は構成されています。
それでは作品を一点づつご紹介致します。



左壁面の作品です。
タイトル「カッパ川、月面、キャンバス」で、サイズ140(H)×180(W)×18(D)mm (F0)、キャンバスに油彩です。



正面壁面の作品です。
「庭、北極海、カーテン」で、1620×1303×40mm (F100)、キャンバスに油彩です。



右壁面の左から順に作品を紹介します。
左は「広場、プール、紙」で148×100mm、紙に鉛筆、色鉛筆、右は「ケーキ、公園(夜)、3枚の紙」で100×148mm、紙に鉛筆です。



左は「ケーキ、海岸、二つ折りカード」で148×100mm、紙に水彩、右は「サーカス、ホットケーキ、文庫本」で100×148mm、紙に水彩です。



左は「ケーキ、寄席、紙」で100×148mm、紙に鉛筆、色鉛筆、右は「海、ご飯、4枚の紙」で100×148mm、紙に鉛筆、色鉛筆です。



左は「海、食卓、メモ帳」で148×100mm、紙に鉛筆、水彩 、右は「皿と食卓、ネス湖、紙」で100×148mm、紙に水彩です。



左は「南極海、コンサート、二枚の紙」で100×148mm、紙に色鉛筆 、右は「森、食卓、ノート」で148×100mm、紙に鉛筆、色鉛筆です。



「海、南極、広げたハンカチ」で228×158×18mm (SM)、キャンバスに油彩です。



最後は「闘牛場、ミルクプリン、包装された箱」で148×100mm、 紙に水彩です。

たび [旅]
住む土地を離れて一時的に他の土地に行くこと。旅行。古くは必ずしも遠い土地に行くことに限らず、住居を離れることをすべて「たび」と言った。(広辞苑)

絵を描くと、紙やキャンバスの表面は様々に変化する。
ある時は「川」に、ある時は「外国」に、ある時は「月面」に、あるいは「食卓」にと、それらがあくまでも「ように見える」ものだと重々承知の上ではあるのだが、この変化を目で追うことは、旅に出る感覚に似ているように思う。
意図してか、意図せずにか、いずれにしてもこの「ように見える場所」への移動の早さは滑る様に私たちを日常から切り離す。
もとに戻るには、さっと目を逸らせば良い。
この簡単な仕掛けを使って、私は「自分が今居るのとは別の場所の事」を豊かに想像できる力について、それを使った「旅」について考えたいと思っている。

2011.12月 菊池 絵子

本展に寄せた
菊池絵子さんのコメントです。
菊池さんの作品の基盤になっているのは、絵が描かれる紙やキャンバスです。
それらは言ってみれば地図のようなもので、描かれたモノの位置を示しています。
しかしこの地図は地理だけではなく、森羅万象を表す地図です。
食卓もネス湖もミルクプリンも、みんなこの地図に載っています。

わたしたちは菊池さんの絵を見ながら、旅に出かけます。
その旅は予想外に近い場所だったり、思っても見なかった遠い所です。
通常の旅と違うのは、その距離間が無視されて、同居していることです。
そう、マジカル・ミステリー・ツァーなのです。

この旅は楽しい旅です。
しかし旅から帰って来れないのは困ります。
いくら楽しいからといっても、わたしたちには戻らなければならない日常というものがあります。
旅だけでは生活できないからです。

ご安心下さい。
菊池さんは日常への帰路をさりげなく用意してくれています。
それも気の利いた仕掛けというカタチで、一瞬のうちに我が家に戻る事ができます。

菊池さんの絵は、想像力について語っています。
多分、わたしたちが進歩の道行きで失った最大のものは想像力です。
より遠く、より高く、より速くを目指している渦中で失ったもの。
それはちっぽけだけど、自由で解放的な想像力です。
すぐには役には立たないけれど、人間的な想像力です。

菊池さんの絵を見ると、安心する。
それはそこに人間らしい、優しい視点があるからです。
ちょっとした(だけど異能な)想像力が、わたしたちの肩の力を抜いてくれます。
その加減が、又心地良い。
(実は、その加減というものが制作では一番難しいのですが。)

さぁ、旅に出ましょう。
荷物は要りません。
NAVIなんか問題外です。
必要なのは、菊池さんの地図に感応する、わたしたちの柔らかな頭だけです。


菊池絵子経歴


2007年藍画廊個展
2008年藍画廊個展
2009年藍画廊個展
2010年iGallery DC『DC1』

プライスリスト

作品の価格は2012年12月まで有効です。
作品を購入後希望の方は、恐れ入りますが、下記までメールにてご連絡をお願い致します。
折り返し送金方法、納品時期等をお知らせ致します。
(作品が配送の場合、勝手ながら送料はお客様のご負担とさせていただきます。)
なお、作品納入後一ヶ月以内の返品は受付させていただきます
fuku-mac@@kc4.so-net.ne.jp
(*お手数ですが@を一つ取ってから送信してください。)


iGallery DC  菊池絵子展

会期:2012年1月8日(日)〜2月5日(日) 
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜19:00


会場アクセスと展覧会スケジュール