川田夏子展
KAWADA Natsuko
川田夏子展の展示風景です。
各壁面の展示です。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の11点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面、左端、中央の作品です。
左はタイトル「朧朧の 09」(雲肌麻紙・岩絵具)で、サイズ333×242mm、
右は「朧朧の 02」(雲肌麻紙・岩絵具)で、サイズ333×242mmです。
左壁面右端の作品です。
「朧朧の 07」(雲肌麻紙・岩絵具・雲母)で910×727mmです。
正面壁面、左端の作品です。
「朧朧の 05」(雲肌麻紙・岩絵具)で410×318mmです。
正面壁面、右端の作品です。
「朧朧の 08」(雲肌麻紙・水干絵具・岩絵具)で273×160mmです。
右壁面、右端の作品です。
「朧朧の」(雲肌麻紙・岩絵具・雲母)で190×273mmです。
右壁面、中央の作品です。
「朧朧の 06」(雲肌麻紙・岩絵具)で910×727mmです。
右壁面、右端の作品です。
「朧朧の 04」(雲肌麻紙・岩絵具)で410×318mmです。
入口横壁面、左端、右端の作品です。
左は「朧朧の 03」(雲肌麻紙・岩絵具)で333×242mm 、
右は「朧朧と」(雲肌麻紙・岩絵具・雲母)で190×273mmです。
〈作家コメント〉
見えるような・見えないような、在るような無いような、漠然とした絵をえんえんと描き続けています。
曖昧な気持ちで臨んでいては成り立たず、なかなかに難しい作業だという事を、この絵具と紙は教えてくれます。川田さんの絵、いつもように茫漠としていて、しかも凛としてそこに在ります。
モノトーンに近い色合いながら、含むニュアンスは繊細で豊か。
その奥深さに惹かれて、つい画面の前で長居をしてしまいます。
今回の作品タイトルのすべてに<朦朧>の二文字が付いています。
朦朧とはかすんではっきりと見えないさま、おぼろげなさまです。
それに、意識がぼんやりとしてはっきりしないさまという意味もあります。
川田さんの絵は、確かにかすんではっきりしません。
実に、おぼろげです。
しかし、作品の内実はぼんやりした意識の在り方にあるように思えます。
意識の所在が不確かなので、この絵は心象を表したものではありません。
つまり所謂心象風景とは大きく異なります。
では何かと考えれば、これは身体の状態、五感、六感の有り様ではないかと思います。
心を空っぽにして、身体全体で感じていることを視覚化する。
そういうことではないかと、想像します。
主体とか自我は西洋絵画の根本ですが、ここにそれはありません。
あるのは無我であり、客体に徹することです。
これはかなり難しい。
集中するのではなく、集中を解いて、感覚を研ぎ澄ます。
そこで初めて、朦朧たる外界にアクセスすることが可能になる・・・・と思います。
さてそうなって何が面白いかと思えば、意識というものの矮小さに直面することです。
そういうことを古(いにしえ)から、東洋では知恵としてきたように・・・覚えています。ご高覧よろしくお願い致します。
2002年藍画廊個展
2004年藍画廊個展
2008年藍画廊個展
2010年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2018年藍画廊個展会期
2020年11月23日(月)ー28日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内