藍 画 廊


川田夏子展
KAWADA Natsuko


川田夏子展の展示風景です。



各壁面の展示です。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の11点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
作品は左壁面左端が雲肌麻紙・岩絵具、その他は雲肌麻紙・岩絵具・雲母を使用しています。
作品の詳細を御覧ください。



左壁面、左端、中央の作品です。
左はタイトル「空にたずねる 20」でサイズ180×140mmです。
右は「空にたずねる 13」で910×727mmです。



左壁面、右端の作品です。
「空にたずねる 15」で410×273mmです。



正面壁面、左端、右端の作品です。
左は「空にたずねる 12」で530×455mmです。
右は「空にたずねる 16」で242×333mmです。



右壁面、左端、左から2番目の作品です。
左は「空にたずねる 18」で300×300mmです。
右は「空にたずねる 11」で318×430mmです。



右壁面、左から3番目、右端の作品です。
左は「空にたずねる 10」で530×455mmです。
右は「空にたずねる 21」で273×220mmです。



入口横壁面、左端、右端の作品です。
左は「空にたずねる14」で318×430mmです。
右は「空にたずねる 17」で273×220mmです。


藍画廊の空間は(所謂)ホワイトキューブです。
ホワイトキューブは白い立方体という意ですが、藍画廊のような床や天井まで白い空間は稀です。
この空間に淡い色彩の、コントラストの低い絵画が展示されると、目は宙を彷徨います。
焦点が合わず、何かしら身体が漂っているような感覚に陥ります。
この朦朧とした状態はしばらくすると収まり、足も地につくようになります。

川田さんの絵画、いつものように茫洋としています。
朦朧とするのは画廊空間の所為ですが、絵も一見すると掴みどころがありません。
最初はどこに焦点を合わせて良いのか迷います。
しかし時間をかけてジックリ見ると、その奥深さに気付かされます。
それは朦朧ではなく、意識の流れが奥へ奥へと広がる有様、様子です。

意識は<個>という括りから離れて、<他>と交わり、その境界は不確かになっていきます。
西洋的な表現とは異なる、没我とも形容したくなるような絵の表れ方です。
地と図が見極めがたい画面が、それを一層促します。
そこに強い主張はありませんが、ある種の覚醒があります。
空(くう)とは何も無いことですが、それでいて不足がないという、満ち足りた境地です。
これは恐らく、東洋の、日本の絵の伝統であり、それをたずねるシリーズが川田さんの仕事だと思います。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

2002年藍画廊個展
2004年藍画廊個展
2008年藍画廊個展
2010年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2016年藍画廊個展

会期

2017年10月29日(月)ー11月3日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)


会場案内