市川治之展
ICHIKAWA Halyuki
市川治之展の展示風景です。
市川治之展は以上の19点の作品で構成されています。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面、左側の6点です。
左はタイトル「錆びる人 Step by Step」(鉄)でサイズ440×300×50mm、
右は「錆びる人 PN」(鉄)5点で、この作品はネックレスの仕様になっています。
左壁面右側の作品2点です。
左は「錆びる人 P-1」(パネル、ミクストメディア)で600×450mm、
右は「錆びる人 P-2」(パネル、ミクストメディア)で450×450mmです。
正面壁面、左の作品です。
「上って錆びる」(鉄)で800×750×160mmです。
正面壁面、右側の作品です。
「錆びる人 T-T」(鉄)で600×300×110mmです。
右壁面左端、左から2番目の作品です。
左は「錆びる人 L1」(鉄)で155×50×175mm、
右は「錆びる人 L2」(鉄)で155×50×175mmです。
右壁面、左から3番目、4番目の作品です。
左は「錆びる人 L3」(鉄)で155×50×175mm、
右は「錆びる人 L4」(鉄)で155×50×175mmです
右壁面左から5番目、6番目、7番目の作品3点です。
左は「錆びる人 M1」(鉄)で95×35×50mm、
中央は「錆びる人 M2」(鉄)で95×35×50mm、
右は「錆びる人 M3」(鉄)で95×35×50mmです。
右壁面、右端の2点とカウンター上の作品です。
左は「錆びる人 S1」(鉄)で50×35×50mm、
中央は「錆びる人 S2」(鉄)で50×35×50mm、
右は「錆びてなお仰ぐ」(鉄)で430×430×90mmです。
<作家コメント >
『登る』と云う言葉には未来があった。
『錆びる』には未来は否定的だ。
輝かしいと思える『未来』へ向かう時代ではなく
登れば錆びる時代だ。だからその場で『思考』する。
市川さんのiGallery DCの前回展示は2018年。
その時は(石のような質感を施した)木の階段が主役でした。
階段を上る人もいましたが、それは針金でできた人のフォルムでした。
今回は「錆びる人」がメインですが、階段も助演として重要な役回りを務めています。
階段を上る(登る)錆びた人。
この人は人生という階段を上っているのか。
あるいは、個という人ではなく、類としての人が階段を上っているのか。
何の目的で上っているのか、階段の先には何があるのか。
カフカの小説のように、際限の無い不条理な階段を上っているようにも思えます。
ギャラリー入口横壁面の「錆びる人 Step by Step」に注目してみました。
錆びた人が、途中から錆び始めた階段を上っています。
わたしの想像では、階段は人類の歴史のように見えます。
いつごろか、人類は平坦な道から階段を上りはじめ、ある時期から階段が急速に錆びています。
ある時期とは、ある文明からとも読めます。
ポール・ゴーギャンの遺作のタイトルは「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」です。
この作品を見ているうちにふとこのタイトルが頭に浮かびました。
文明社会から逃れてタヒチに移住したゴーギャンは失意のうちに死を決意し、最後に描いた作品です。
市川さんのコメントのように、わたしたちは上るのを止めて、その場で『思考』しなければいけない時期に来たようです。
階段を下るのは、上るよりも難しいかもしれません。
進むより引き返すのが難しいのと同様に。
しかし、錆びた階段は墜ちる運命にあることも事実です。
やはり、『思考』の時期に来ているようにわたしも思います。
ご高覧よろしくお願い致します。
2001年藍画廊個展
2004年藍画廊個展
2007年市川治之+橋本伸也展
2009年藍画廊個展
2011年藍画廊個展
2012年iGallery DC個展
2015年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
2018年藍画廊個展
2018年iGallery DC個展
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市川治之展
会期:2021年11月26日(木)〜12月12日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00
会場アクセスと展覧会スケジュール