菊池まり子展
KIKUCHI Mariko
菊池まり子展の展示風景です。
各壁面の展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の13点が展示室の展示で、その他小展示室にドローイングの展示があります。
作品はすべてキャンバスに油彩(ドローイングを除く)です。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面、左端、右端の作品です。
左はタイトル「黄昏泣きにつける薬」でサイズ1122×1455mm 、
右は「Dry, straight running」で1122×1455mmです。
正面壁面の作品です。
「EMPATHY」で1303×1620mmです。
右壁面、左端、中央の作品です。
左は「山河襟帯(さんがきんたい)」で1000×652mm、
右は「凝固した歩行にも似て」で1620×1303mmです。
右壁面、右端の作品です。
「Twilight crying」で1167×910mmです。
入口横壁面の小品です。
左から「地蔵からの便り」で227×158mm、
「Behind the Mask R-3」で333×242mm、
「Attack」で227×158mm、
「石工の遺言」で273×160mm、
「3786-そ-vzq」で273×160mm、
「地獄のほとけ」で227×158mmです。
入口横壁面、右端の作品です。
「山肴野蔌(さんこうやそく) 」で652×1000mmです。
小展示室のドローイングです。
〈作家コメント〉
長閑な自然と藝術を行うに恵まれた彼の地では、実存を求めて堆積した数多の悲壮感が、岩壁の底で誤爆を繰り返す。
その残響は私に歪な狂いをもたらす。その歪みを調律するために今は制作を続けるのかもしれない。
菊池さんの絵画を見ていると、始原の風景を思い浮かべます。
遠い、遠い、人類が地球に出現する前の風景です。
ガスに覆われ、太陽の光が少しずつ差し込み、植物が光合成を始めようとしています。
それは光と闇が混じり合った世界で、すべては原子、粒子の運動のようにも見えます。展示された絵画はダークなトーンながら鮮やかな色彩のものと、モノトーンに近いものに分けられます。
鮮やか色彩は近年の作に顕著で、例えてみれば光の現象です。
以前から描いているモノトーンに近い作品は闇の現象に見えます。
単純な例えに過ぎませんが、何れも奥行きのある深い描写で、画面に目が吸い寄せられます。
しかしながらそれはあくまでも絵画=平面であって、その地平の愉楽に拘っています。光と闇は、中国の易学の言葉では陰と陽です。
それは宇宙の万物に働く相反する性格です。
その運動、現象は、ある意味で絵画の表現に適しているのかもしれません。
なぜなら、絵画は見えるものではなく、見えないものを描くものだからです。
菊池さんの絵画はその地点を目指して、絵画で思考(試行)しているように感じました。ご高覧よろしくお願い致します。
2012年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
2018年藍画廊個展
2019年藍画廊個展
2020年藍画廊個展
会期
2023年1月30日(月)ー2月4日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内