藍 画 廊



菊池まり子展
KIKUCHI Mariko

菊池まり子展の展示風景です。



各壁面ごとの展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。
左から、タイトル「久慈川沿いのオリエンタルブルー」でサイズ22.7(H)×15.8(W)cm、「お得な話」で22.7×15.8cm、「凡夫の愉しみ」で22.7×15.8cm、「愛すべき睡魔」で22.7×15.8cm、「おいしい軟水」で22.7×15.8cm、「冴えている日」で27.3×22.0cm、「懐かしい匂い」で22.7×15.8cm、「手掛かり」で22.7×15.8cm、「ムーラダーラ」で22.7×15.8cmです。



正面の壁面です。
「午睡の明けに」で130.3×97.0cmです。



右側の壁面です。
左から、「乗りかかった船」で130.3×97.0cm、「囁き」で130.3×97.0cmです。

以上の12点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
作品はすべてキャンバスに油彩です。



左壁面の「久慈川沿いのオリエンタルブルー」と「お得な話」です。



左壁面の「凡夫の愉しみ」と「愛すべき睡魔」です。



左壁面の「冴えている日」です。



左壁面の「懐かしい匂い」と「手掛かり」と「ムーラダーラ」です。



正面壁面の「午睡の明けに」です。



右側壁面の「乗りかかった船」です。



右側壁面の「囁き」です。


〈作家コメント〉

考えることを拒む自分が居る。
ならば無心で絵の具をかき混ぜればいい。
自分の身体が、感覚が、抵抗なく吸収する。
軟水のような絵ができたらいい。
軟水を飲むように制作ができればいい。


左壁面の小品群と正面壁面と右壁面にゆったりと展示された油彩画。
入口横の壁面を空白にして、スッキリと構成された展示。
とても見易く、見応えのある個展です。

菊池さんの作品にはモチーフはありません。
白紙の状態で白い画面に向かいます。
絵の具と戯れながら、作品は徐々に仕上がっていきます。

今回、制作過程で得た感覚は「気」でした。
「気」とは、目に見えないが、空間に立ちこめているもの、精気です。
モノトーンに近い画面に描写された「気配」の数々。
深みのある画面から「気」が立ち上がっています。

他方で「気」は心の動きを表しているようにも思えます。
画面から感じるのは、穏やかな精神の流れです。
無心の状態から生み出される、精神が嫋(たお)やかに流動する姿。
心(「気」)が落ち着く、その場所まで、菊池さんの絵画は誘ってくれます。

ご高覧よろしくお願い致します。



2012年藍画廊個展



会期

2013年10月14日(月)ー10月19日(土)

11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内