小山茂勢
KOYAMA Shigeori


小山茂勢展
の展示風景です。



各壁面の展示です。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の29点で小山茂勢展は構成されています。
作品はすべて無題で、アクリル絵具とスプレー塗料を使用しています。
作品の詳細をご覧下さい。



左壁面、左側の作品です。



左壁面、右側の作品です。



正面壁面、左側の作品です。



正面壁面、右側の作品です。



右側壁面、左側の作品です。



正面壁面、右側の作品です。



入口横壁面の作品です。


〈作家コメント〉

古いキャンバスがたまってきたので再生できないものか
四角い形じゃなければだめなのか、はみだしてもいいのでは
キャンバスをばらして切り張りしてみたらすき間や穴ができて
面白かった。

今回の展示、小山さん曰くエコな作品だそうです。
過去の作品のリユース(再利用)なので確かにエコですが、地球に優しいかどうかはわかりません。
地球に優しいをキャッチフレーズにして、実は少しも優しくない製品が溢れているに比べれば、小山さんのジョークはなかなか笑えて楽しい気分になります。
オシャレ、カワイイがいつ頃から流行った言葉なのか不明ですが、小山作品はそれらとは遠いところにあります。
インスタ映えに一切関係ない。
だけど、小山作品は時代を映しています。
風俗で覆い隠された内側に、眼が向いています。

改めて展覧会歴を見れば、狂った様な、妖怪跋扈の具象画からスタートしています。
それから徐々に抽象化していき、ボチボチと立体の作品が混じり始めます。
といっても完全な立体ではなく、平面が飛び出したような立体で、今回はそれが爆発した様相です。
洗練を気取ってスタイリッシュに傾きがちな現代美術ですが、それに背を向けるようなジャンクなテイストが小山さんの持ち味です。
まったく作風が違うグラフィティと親和性を感じるのは、わたしだけでしょうか。

コロナ禍で多くのことが表面化、顕在化しました。
それは平常時に見て見ぬ振りをしてきたことです。
格差拡大や政治の劣化は特に顕著になりました。
小山さんの表現は特にそれに触れているわけではありませんが、底に流れるのは近代システムへの疑問です。
でもそれは憎悪ではありません。
多分、小山流のプロテストであり、世界への愛です。
その証拠に、一点一点を見ていくと、作品にはとても美しい瞬間が凝縮されています。
それは美術にしかできない表現であり、今を記録したものでもあると思います。

ご高覧よろしくお願い致します。

作品配置図

2012年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
2018年藍画廊個展
2019年藍画廊個展

会期
2020年7月20
日(月)ー25日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)

会場案内