馬場まり子展
BABA Mariko
馬場まり子展の展示風景です。
各壁面の展示です。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
以上の3点で馬場まり子展は構成されています。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面の作品です。
タイトル「6 人 I」(ボードに洋紙<キャンソン・ミ・タント>ー、アクリル樹脂絵具)でサイズ180×298cmです。
正面壁面の作品です。
タイトル「6 人 II」(ボードに洋紙<キャンソン・ミ・タント>ー、アクリル樹脂絵具)でサイズ180×298cmです。
右側壁面の作品です。
タイトル「6 人 III」(ボードに洋紙<キャンソン・ミ・タント>ー、アクリル樹脂絵具)でサイズ180×298cmです。〈作家コメント〉
街ゆく人々を描きました。
これからもしばらくは更に“人”にせまり描いていこうと思っています。
描きたい世界の絵を描ける日を願って。画廊の三面の壁面に、ほぼ等身大の大人が6人づつと子供が1人、合計19人描かれています。
それだけでもインパクトがありますが、その一人一人の描写がとても面白い。
初日にお出でいただいたお客様は一様に「楽しい」と感想を述べています。
わたしもとても楽しく拝見しました。
ではその「楽しい」とはどういったことなのか、少し考えてみました。
まず描かれた街ゆく人物の多くは日常見かける人たちですが、群像であっても個性的です。
作者の観察眼が秀でていて、人間が丁寧に描写されています。
多様な人々を愛おしむような視線で肯定的に描き、その多様で構成される人の社会にも眼が届いています。
老若男女、いろいろな人がいる社会だからこそ面白い。
健康な人もいれば、介護が必要な人もいる、皆が一様でないからこそ、人の社会は存在価値がある。
見ているとそんな感想が浮かび、それこそが「楽しい」の正体ではないかと思います。
多様な生の肯定がベースにあって、それが見ている人の心を和らげているのではないでしょうか。
画面の一人一人を見ていると、どことなくユーモアがあります。
筆致は伸び伸びとしていて、随所に遊びがある。
色も多彩で鮮やかですが、その隣にはモノクロームの人物も。
あるいは派手なメークや極彩色のファッションの人、ピンクの顔にユリのボディの異次元の人までも。
それらが日常的な人々の装いに溶け込んで画面に華やかさと、描かれた時空に広がりを与えています。
何とも想像力を喚起させる人の描写で、西洋絵画のシュールとも異なる、日常と非日常の交錯です。
人物の背景は白一色で、一人を除いて正面を向いています。
これは東洋画の伝統を継承する形式と思いますが、様々な表現上の革新や工夫があって、とても現代的な絵画です。
強固な基盤と技術力の上で展開される、自由闊達な描写です。
二次元である絵画の特質と可能性に満ちた、独創的な展示と思いました。
ご高覧よろしくお願い致します。
2011年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
2018年藍画廊個展会期
2019年9月2日(月)ー9月14日(土)
9月8日(日)休廊
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内