髙馬浩展
KOMA Hiroshi
壁面別の展示風景をご覧下さい。
展示室A、入口から見て左壁面の展示です。
展示室A、右壁面の展示です。
展示室B、左壁面の展示です。
展示室B、右壁面の展示です。
以上の8点で髙馬浩展は構成されています。
(上の画像以外にも展示室Bのコーナーに立体1点の展示があります。)
作品はキャンバス、油彩で、立体のみ石灰石です。
作品の詳細をご覧下さい。
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展示室A、左壁面の作品です。
左からタイトル「地平の出来事」でサイズ275×410mm、「夜の影」で1000×1000mmです。
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展示室A、左壁面右と右壁面の作品です。
左から「青い森」で334×456mm、「水平の出来事 」で634×912mmです。
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展示室B、左壁面の作品です。
左から「新月」で634×912mm、「凍土」で500×730mmです。
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展示室B、右壁面とコーナーの作品です。
左から「見上げる事」で1000×1000mm、「一朶 」で35×70×50mmです。
移転した藍画廊で、髙馬浩さんの2回目の展示です。
前回は若干空間の違いに戸惑いを覚えた記憶がありますが、今回はすっかり眼が慣れていつもの髙馬さんの世界を楽しんでいます。
これは作品の変化というより、こちらが新しい空間に馴染んでいなかったのが原因です。
髙馬さんの絵画は常に変化していますが、その根本は揺るぎがなく、いつもある状態を描いています。
万物が常に生成、変化、消滅しており、一時もとどまってはいない状態です。いつもよりダークな色合いの絵画。
それが2室に按配良く配置され、部屋の大きさに合わせた小さな白い椅子が2脚。
椅子に座ってゆっくりと鑑賞してほしいという、髙馬さんの配慮であり、リクエストです。
そうして何も描かれていないように見える光の絵画と対峙します。
それはある種の宗教的体験と言って良いと思います。
「浅き夢見し 酔いもせず」
これは『源氏物語』の「いろは歌」の冒頭にある言葉です。
現世は儚い夢であり、それに酔いしれることなく、悟りの境地に到達するを意味します。
世俗的な欲望や楽しみから離れ、仏教的な「無常観」を理解し、真の安らぎを得る状態のことです。
髙馬さんが仏教を信仰しているかどうかは不明ですが、絵の状態は「無常」そのものです。
無常とは自我の束縛から逃れ、欲望から自由になり、安心立命の境地に達することです。
もちろんわたしなどは言葉で知っているだけですが、髙馬さんの絵と対峙しているとそんな安心を覚えるのは確かです。もう大分前になりますが、医師の佐藤春喜さんのギャラリー「古今」で仏像と髙馬さんの絵画を併置した展示を見ました。
これは佐藤さんの展示プランだと思いますが、今思えばそれは「無常観」を現していたと腑に落ちます。
遅ればせながらわたしも同じ思いに至った次第です。
ご高覧よろしくお願い致します。
2000年藍画廊個展
2001年藍画廊個展
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「美」と「術」2003
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2023年藍画廊個展
2024年藍画廊個展会期
2025年5月19日(月)ー5月31日(土)
日曜休廊
11:30ー19:00(最終日17:00まで)
会場案内
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