根本美恵展
NEMOTO Mie
根本美恵展の展示風景です。
各壁面ごとの展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の15点で根本美恵展は構成されています。
作品はすべてキャンバスにアクリル絵具です。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面、左端と左から2番目の作品です。
左はタイトル「浅く深く」でサイズ410×318mmです。
右は「また明日」で455×380mmです。
左壁面、左から3番目の作品です。
「優柔不断でもない」で803×652mmです。
左壁面、左から4番目と右端の作品です。
左は「光のほころび」で1000×652mmです。
右は「目印はきいろ」で727×606mmです。
正面壁面、左端の作品です。
「爪木」で180×140mmです。
正面壁面、中央の作品です。
「ある場所」で727×1167mmです。
正面壁面、右端の作品です。
「ここでいいのか」で455×380mmです。
右側壁面、左端と左から2番目の作品です。
左は「きまぐれ」で727×606mmです。
右は「きっと咲いている」で803×606mmです。
右側壁面、左から3番目と右端の作品です。
左は「宇宙案内」で803×652mmです。
右は「楽しい時代」で455×380mmです。
入口横壁面、左端と中央の作品です。
左は「ちょっといびつ」で180×140mmです。
右は「ささやかな一歩」で180×180mmです。
入口横壁面、右端の作品です。
「目の前に立つ」で1303×970mmです。
〈作家コメント〉
「爪木」
かろうじて空をささえる枝先に 深く根をはる脈があり、
際で吹き飛ぶ瞬間に まっすぐ降ろす軸があり、
かすかなものに宿る確かなものを見極めたいと、制作しています。
コメントにある「爪木」は、つまぎと読んで、手の指先で折り取れるぐらいの、たきぎ用の細い枝のことです。
その作品は180×140mmの小さな作品で、案内状にも使われています。
わたしは本展の中で、この作品が一番好きです。
そして、全体の展示(テーマ)を最も簡潔に表わしているような気がします。
爪木は見逃してしまうほど小さく、細い木です。
しかし爪木がなければ、火を焚くのに大変苦労します。
火は人の生活に欠かすことの出来ないもので、言わばライフラインです。
それを影で支えているのが爪木で、都市の便利な生活を離れて野山に生きれば、その大切さが身に沁みて解ります。
「爪木」の地上部分はレモンイエローで描かれています。
それは光に向い、光を浴びた枝の様相です。
植物は光合成で、二酸化炭素を吸収して、酸素を排出します。
この酸素が、ヒトの誕生、生存のベースになっています。
「爪木」の地下部分は根で、暗いブルーで描かれています。
レモンイエローとの対比がとても美しいですね。
根本さんの絵画は色彩が大きなファクターを占めていますが、それを象徴するかのような色合いです。
地下に張った根は、地中の養分を吸い上げて木を育てていきます。
地中の養分は主に動植物の死骸を餌にするバクテリアによって育まれます。
つまりはここで行われているのが、生命のサイクル(循環)です。
黒を基調にした背景を持つ、小さな「爪木」。
その「爪木」が展示の要諦のような見える根本さんの個展。
色彩の織りなす絵画の妙に眼を遊ばせながら、奥に顰む小さくて大きな生命のドラマにも眼を見張る。
本当の意味での癒しとは、このような快のことだと思います。
ご高覧よろしくお願い致します。
2002年藍画廊個展
2003年藍画廊個展
2004年藍画廊個展
2008年藍画廊個展
2010年藍画廊個展
2014年藍画廊個展会期
2017年4月3日(月)ー8日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内