福田正明展
社会の空気 ー流されずに考え、選択していくことー
FUKUDA Masaaki
福田正明展の展示風景です。
各壁面ごとの展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の6点で福田正明展は構成されています。
作品はすべてキャンバスにアクリル絵具です。
作品を1点づつご覧下さい。
左壁面、左端の作品です。
タイトル「オタク」でサイズ652(H)×910(W)mmです。
左壁面。右端の作品です。
「オタク」でサイズ970×1455mmです。
正面壁面の作品です。
「オタク」でサイズ970×1455mmです。
右壁面、左端の作品です。
「オタク」でサイズ970×1455mmです。
右壁面、右端の作品です。
「オタク」でサイズ652×910mmです。
入口横壁面の作品です。
「オタク」でサイズ606×910mmです。〈作家コメント〉
社会にはメディアや文化、グループが漂わせている空気としか言えない暗黙の認識がある。
そんな空気に流されずに自ら考え、選択していくことが大切だと考えている。福田さんの今回のテーマはオタクです。
オタクが話題になったのは1980年代です。
その当時の若者の間では恋愛がブームで、クリスマスともなれば都内のシティホテルは満室でした。
まぁ異常な事態といえば異常な事態ですが、煽ったのはマスコミです。
特に雑誌ですね、あの頃は雑誌が全盛でしたから。
その加熱したブームの中で取り残され、疎外されたのがオタクと呼ばれた若者たち。
命名者は中森明夫氏で、オタクとはアニメ、マンガの愛好家を指します。
オタクの祭典がコミケで、当時は幕張メッセでしたが、今は(作品に描かれているように)東京ビッグサイトのようです。
こちらの熱気も凄かった。
蔑まれた存在だったオタクが、2000年を過ぎると、クールジャパンとかで脚光を浴びるようになります。
秋葉原が聖地になったのはご存知ですね。
今は日本の誇る文化ということで、持て囃されています。
そんな風潮、空気に再考を促すような問題提起をしたのが福田さんの作品です。
わたし自身はオタクに興味がありません。
マンガもアニメもほどほどで、どちらかといえば活字派です。
しかしマンガ、アニメに傑作があることは認知しています。
これは確かに誇って良い日本の文化です。
ただ輩出されたものは玉石混交で、石が多いことも忘れてはなりません。
さて、福田さんの作品。
コスプレを描いた、いささかエグい絵画です。
独特の人物描写と縦の分割は、今や福田さんの個性になっていますね。
自分で考え、自分で判断、選択する。
その大切さを絵画作品で追求して欲しいと思います。
ご高覧よろしくお願い致します。会期
2016年2月15日(月)ー20日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内