山本まり子展
- 間合い -
YAMAMOTO Mariko
山本まり子展の展示風景です。
各壁面の展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の4点が展示室の展示で、その他小展示室に9点、事務室壁面に1点の展示があります。
作品はすべて、木、和紙、胡粉、水干絵具、アクリル絵具を使用しています。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面の作品です。
タイトル「稜線を手繰る 」で、サイズ45×116×5cmです。
正面壁面の作品です。
「稜線を辿るように 」で、サイズ78×147×3.5cmです。
右壁面の作品です。
「水のかげ 」で、サイズ79×90×2.8cmです。
入口横壁面の作品です。
「水のいろ 」で、サイズ79×90×2.5cmです。
小展示室の小品の内、入口壁面の作品です。
「小さくきおく」で、サイズ4.8×9.2×2cmです。
〈作家コメント〉
変わらない手法を取りながらも
見えているもの、見たいものが変わっていることに気づきます。
あてどなく、手繰りながら、少し先のけしきも低く重なるように思います。
ギャラリーの4つの壁面に4つの作品。
その配置に作為が感じられず、それでいて絶妙な壁面の余白を生んでいます。
絵画が物質性と空間性を孕むようになったのはそう前のことではありません。
40年前、1980年代からでしょうか。
物質である絵具と支持体、及び絵画と展示する空間との関係性。
現代美術が西欧美術の現在形として、その問題が浮上してきました。翻って日本の伝統美術ではどうなっていたかと考えれば、
絵と物質性、空間性は遠い昔からありました。
例えば屏風や襖などです。
屏風は物質であり、空間を仕切って、変えていきます。
襖もしかり、開けたり閉めたりで、空間に変化を与えます。
床の間の掛け軸も空間とは無関係ではありません。
額装して壁や壁紙に架ける西洋絵画とは大きく違います。
(額が強制的に壁とは違う次元を作るからです。)それを頭に入れて山本まり子さんの絵画を見ると、
何となく、日本的です。
空間の取り方も洋室ではなく、和室的。
特にモチーフのない絵画ですが、テーマはわたしたちが生きている時間と空間の在り様、とわたしは想像します。
そのように感じさせる、自然観がそこに見えるからです。
生活が近代的に現代的に欧米的になっていっても、変わらなくわたしたちが触れているもの。
ターナーや印象派と似ていながら、そうではない風土の景色が絵から見えるからです。
だから畳敷きの和室に展示しても、絶対に溶け込むと思っています。
ご高覧よろしくお願い致します。2000年藍画廊個展
2003年藍画廊個展
2005年藍画廊個展
2009年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2016年iGallery DC個展
2018年藍画廊個展
2020年藍画廊個展
2022年iGallery DC個展
会期
2023年8月14日(月)ー8月19日(土)
11:30ー19:00(最終日は18:00まで)
会場案内