山本まり子展
ーなつかしい未来ー
YAMAMOTO Mariko
山本まり子展の展示風景です。
各壁面の展示です。
入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面前です。
入口横の壁面です。
以上の10点が展示室の展示で、その他小展示室に3点、事務室壁面に1点の展示があります。
展示室の作品はすべて木、和紙、胡粉、アクリル、水干絵具を使用しています。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面の作品です。
タイトル「たどる」でサイズ455×655×30mmです。
正面壁面の作品です。
「たちかえる」で1300×1300×40mmです。
右側壁面前の作品です。
小さな6点の作品と、台になっている大きな作品1点です。
台の作品は「やわらかな想像」で410×530×140mm、
小さな作品は上右から「みはなだ」で35×55×25mm、
中央が「あわい」で40×40×25mm、
左が「芽 」で45×60×20mmです。
下右からは「みはなだ」で35×60×20mm、
中央が「水はひかり」で40×45×25mm、
左が「あわい」で40×50×20mmです。
入口横壁面の作品です。
「水のかげ」で1000×1000×40mmです。
事務室壁面の作品です。
「水はひかり」で400×420×30mmです。〈作家コメント〉
世の中が変わってゆく
静かに解き放す
遠く、近く
風の通う
なだらかに立ち帰る場所山本さんは東京在住ですが山梨にアトリエがあります。
しかし新型コロナウイルス感染による自粛で、アトリエに行くことを断念しました。
東京の住居では大きな作品の制作ができないので、中小のサイズの平面を中心に展示を構成することにしたそうです。
住居には過去の作品が収納されていて、そこからもインスパイアされながら制作が進みました。
展覧会のサブタイトル「なつかしい未来」にはそんな事情も込められています。
作品はいつも通りの山本さんらしいものですが、床置きの絵画/立体が目に付きます。
大きな箱(台)のような作品の上に小さな立体/絵画が6点。
どこが正面というわけでもなく、上から見ても、横から見ても構わない作品/作品群です。
面白い試みですが、以前から箱状の小さな作品を多数制作しているので、その延長線上の表現です。
大きな箱(台)は制作年が若干前で、小さな作品は新作、合わせると「なつかしい未来」かもしれません。
一ヶ月ほど前、映画『ガガーリン』を見ました。
ガガーリンはソ連(!)の宇宙飛行士で、世界初の有人宇宙飛行を単身塔乗で成し遂げた人です。
彼の言葉「地球は青かった」は一躍世界中を駆け巡り、宇宙のロマンの代名詞となりました。
ガガーリンが見た青い地球は、海が多くを占める水の惑星としての地球です。
その美しさは後続のアメリカの宇宙飛行士の多くも語っています。
地球は何時間見ていても飽きない美しさ、青さだったようです。
山本さんの作品は絵画と立体のハイブリッドのような形式です。
絵画でもあり、物質でもある、山本さんだけの形式です。
それに何を見るかは自由ですが、わたしは描かれた青の美しさに惹かれます。
ガガーリンが宇宙から見た地球を、山本さんは地球から宇宙を見て、その青さに感動している。
大気と光と水が作り出す、空の青さと雲の白さや紅。
地球の自然が生まれ、人も生まれた環境。
そんな在り様を絵画と立体に縦横に表現した作品、と今回はより強く感じました。
ご高覧よろしくお願い致します。2000年藍画廊個展
2003年藍画廊個展
2005年藍画廊個展
2009年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2016年iGallery DC個展
2018年藍画廊個展会期
2020年7月13日(月)ー18日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)
会場案内