iGallery DC

シリーズ/山梨の現代美術作家 Vol.3
瀬古徹×渡辺貴子 展

SEKO Toru×WATANABE Takako

本展は「シリーズ/山梨の現代美術作家」の第三回の展示です。
展示風景です。



各壁面ごとの展示を御覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面左です。



左側の壁面右です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。

以上の12点で瀬古徹×渡辺貴子展は構成されています。
作品の詳細を御覧下さい。
まず渡辺貴子さんの作品です
作品はすべて陶です。



カウンター上の作品です。
タイトル「おと006」でサイズ185×60×70mmです。



左壁面左から2番目の作品です。
「おと005」で170×190×30mmです。



左壁面、左から3番目と右端の作品です。
左は「オト004」で170×170×60mmです。
右は「オト000」で160×140×55mmです。



正面壁面、中央の作品です。
左は「おと001」で170×220×70mmです。
右は「おと002」で160×180×70mmです。



正面壁面、右端の作品です。
「OTO003」で190×290×50mmです。

次は瀬古徹さんの作品です。
作品はすべてoil on canvas on boardです。



正面壁面、エアコン下の作品です。
「a board no.164」で32.2×22.9✕8.3cmです。



右壁面、左端の作品です。
「a board no.161」で22.5×22.9✕7.8cmです。



右壁面、中央と右端の作品です。
左は「a board no.162」で19.1×21.0✕4.5cmです。
右は「a board no.159」で10.4×4.6✕6.7cmです。



左壁面、「a board no.163」で13.0×10.0✕3.5cmです。

<瀬古徹 作家コメント>

絵画をつくっている。
小さくて彫刻のように周辺と共存する絵画を。 
制作するにあたり、以下のルールを決めている。  

1)モチーフは、この作品自身であること  
2)視野の中で少量であること  
3)台座、支持体から始めること  

長い助走(工作的な支持体制作)の末に、一気につくりあげる(描画)。  
気をつけていることは、①鮮度 ②リズム ③外部への広がり である。
作品のぎこちない現れ方を許し、そこに「在る」ことを一番の課題としている。

<渡辺貴子 作家コメント>

「作品から音が聞こえてくるみたです」
その言葉がとても印象に残っています

音、おと、オト、

眺めたら
近くを通ったら
触ったら
吹いたら

聞こえる 音、おと、オト…

聞いたことのない音を
聞いてみたくなりました

聞こえるでしょうか


瀬古さんの作品は台座、支持体と画面が一体になっています。
どこからどこまでが絵画であるか、特定できません。
絵画の形式としては変則です。
しかし眺めていると、とてもオーソドックスな絵画のように思えてきます。
それが、不思議です。

絵画とは何か。
難しい問題ですね。
一つ言えることは、絵画は何かを映すものではないことです。
そう、鏡とは違うのですね。

絵画は絵画自体として、美しく在らねばならない。
そんな囁きが、瀬古さんの作品から響いてきます。
言わば自己言及ですが、けして理屈っぽい作品ではありません。
自然体で作られた、環境に溶け込んだ控えめな絵画です。
でも、力強い。

秘密は、「生」にあるのかもしれません。
絵画が「生」に触れていて、輝いているからです。
巷の溢れかえる画像やイメージは「死」の匂いがします。
その脆弱さに辟易した目に、瀬古さんの表現は新鮮です。
絵画というメディアの力を再認識させる作品です。

渡辺さんの作品も、控えめです。
押し付けがましいメッセージもなければ、仰々しい形体とも無関係です。
ただそこに佇んでいて、陶が在るのです。

テーマは音です。
この立体からどんな音がするのか。
それは見る(聴く)人それぞれです。
賑やかな音が聞こえてきたり、静かな調べにウットリしたり。
あるいは、沈黙というオトに聴き入ったり。

瀬古さんが小さなサイズに拘るように、渡辺さんは色を限定します。
白い世界に息を吹き込んで、穏やかで親しげな表情を創ります。
渡辺さんはイギリスの陶の学校出身ですが、作品に漂う微かなユーモアは彼の地のものでしょうか。

瀬古さんの作品も、渡辺さんの作品も、日常に近いところに在ります。
大声を上げることもなく、ありふれた日常に溶け込んでいます。
しかしその空間はいつもと違うようです。
すこしだけですが、生き生きと、楽しくなっています。
そんな変化が、美術の力だと思います。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト1
プライスリスト2

<瀬古徹>
2003年藍画廊個展
2009年藍画廊個展
2010年藍画廊個展
2011年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2013
iGallery DC個展

2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
<渡辺貴子>
2011年iGallery DC個展


作品の価格は2018年4月まで有効です。
作品を購入御希望の方は、恐れ入りますが、下記までメールにてご連絡をお願い致します。
折り返し送金方法、納品時期等をお知らせ致します。
(作品が配送の場合、勝手ながら送料はお客様のご負担とさせていただきます。)
なお、作品納入後一ヶ月以内の返品は受付させていただきます
fuku-mac@@kc4.so-net.ne.jp
(*お手数ですが@を一つ取ってから送信してください。)


iGallery DC シリーズ/山梨の現代美術作家 Vol.3 瀬古徹✕渡辺貴子 展
会期:2017年5月21日(日)〜6月18日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜19:00


会場アクセスと展覧会スケジュール