藍 画 廊


浅川洋展
AFTER
ASAKAWA Yoh

浅川洋展の展示風景です。



各壁面の展示です。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の15点の作品で浅川洋展は構成されています。
作品の詳細をご覧下さい。



左壁面、左端の作品です。
タイトル「FUKUSHIMA•0240•不在の庭•ヤブガラシ•2」(アルシュ紙にアクリル絵具、鉛筆)でサイズ170×270mmです。



左壁面、中央の作品です。
タイトル「FUKUSHIMA•0240•A」(和紙に水性塗料、オイルバー)で3000×1940mmです。



左壁面、右端の作品です。
「FUKUSHIMA•0240•B」(和紙に水性塗料、オイルバー)で3000×1940mmです。



正面壁面、左端、左から2番目の作品です。
左は「FUKUSHIMA•0240•記録された景色•1」(アルシュ紙にアクリル絵具、コラージュ、水性ペン)で550×750mmです。
右は「FUKUSHIMA•0240•不在の庭•百合•1」(アルシュ紙にアクリル絵具、コラージュ、水性ペン)で745×545mmです。



正面壁面、左から3番目、右端の作品です。
左は「FUKUSHIMA•0240•記録された景色•2 」(アルシュ紙にアクリル絵具、コラージュ、水性ペン)で550×745mmです。
右は「FUKUSHIMA•0240•記録された景色•4 」(アルシュ紙にアクリル絵具、コラージュ、水性ペン)で550×745mmです。



右壁面、左端の作品です。
「FUKUSHIMA•0240•不在の庭•マンダラゲ•5」(カンヴァスにアクリル絵具)で1167×910mmです。



右壁面、左から2番目、3番目の作品です。
左は「FUKUSHIMA•0240•不在の庭•マンダラゲ•2」(カンヴァスにアクリル絵具)で1167×910mmです。
右は「FUKUSHIMA•0240•不在の庭•マンダラゲ•1」(カンヴァスにアクリル絵具)で1167×910mmです。



右壁面、左から4番目、右端の作品です。
左は「FUKUSHIMA•0240•不在の庭•マンダラゲ•3」(カンヴァスにアクリル絵具)で1167×910mmです。
右は「FUKUSHIMA•0240•不在の庭•マンダラゲ•4」(カンヴァスにアクリル絵具)で1167×910mmです。



入口横壁面、左端、中央の作品です。
左は「FUKUSHIMA•0240•不在の庭•9」(アルシュ紙にアクリル絵具、コラージュ、水性ペン)で365×550mmです。
右は「FUKUSHIMA•0240•記録された景色•5」(アルシュ紙にアクリル絵具、コラージュ、水性ペン)で550×745mmです。



入口横壁面、右端の作品です。
「FUKUSHIMA•0240•記録された景色•3」(アルシュ紙にアクリル絵具、コラージュ、水性ペン)で500×745mmです。

〈作家コメント〉

この春から、小さな畑を始めた。
夏は雑草の勢いに驚愕した!
草を抜く手ごたえ、土のにおい、蠢く虫たち、地面が近い。
一万年以上も前から、人はこんなふうに土の生活をしていたんだろうと思う。

縄文時代からの、そののち。私が生まれてからの、そののち。
ある出会いからの、そののち。ある出来事からの、そののち。
花が咲いてからの、そののち。
私にとってターニングポイントとなった、そののちを、かたちにしたい。


浅川洋展は大きく分けると3つの作品群になります。
東日本大震災の帰宅困難地域と自身の地域の電話番号を重ねた、数字だけの作品。
帰宅困難地域の風景を描いたドローイング。
植物(朝鮮朝顔=マンダラゲ)の造形に焦点を据えたペインティング。

3つの作品群は密接に結びついていて、大きな意味で風景を描いた絵画になっています。
風景の核になっているのは、建物や庭、土地の記憶です。
直接そこにある風景を描いているのではなく、その土地に堆積された記憶、土地に住む人々が送った日常の記憶をモチーフにしています。
そしてその記憶の風景と荒涼とした震災後の風景、及び作家自身の日常的風景を重ね合わせて表現しています。

風景の中心になっているのは庭であり、植物です。
放射能で放置された土地に生い茂る草や花。
人間不在の町を覆い尽くすかのように繁殖する、その猛々しい原始的な生命力。
不気味な風景から見えてくるのは、人間の業の深さであり、愚かさです。

これは人類が絶滅した後(AFTER)の風景なのか?
見ていたわたしは、ふとそんな感想を持ちました。
しかしこの荒涼とした風景を描いた絵画は、なぜか美しい。
哀しい記憶を含む風景でありながら、わたしたちの帰る(還る)場所をも示しているように思えるのです。
それは遠い、遠い、遥か古(むかし)の人が生まれた時の風景にも見えるのです。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

浅川洋2011年iGallery DC個展
浅川洋2013年iGallery DC個展
浅川洋2015年iGallery DC個展
浅川洋2017年iGallery DC二人展

 

会期

2018年11月19日(月)ー24日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)


会場案内