藍 画 廊


瀬古徹
ながめもの
SEKO TORU


瀬古徹展の展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



以上の6点で瀬古徹展は構成されています。
作品はすべてーOil on canvas on boardーです。
作品の詳細をご覧下さい。



左壁面、左端の作品です。
タイトル〈a board no.168〉で、サイズ92×47×66mmです。



左壁面、右端の作品です。
〈a board no.178〉で92×48×67mmです。



正面壁面の作品です。
〈a board no.176〉で94×51×66mmです。



右壁面、左端の作品です。
〈a board no.175〉で93×48×67mmです。



右壁面、右端の作品です。
〈a board no.170〉で92×48×66mmです。



入口横壁面の作品です。
〈a board no.166〉で92×47×65mmです。

〈作家コメント〉
小さな絵を描いている。
そこにそれを掛けると「ながめ」が生まれるような小さな絵を。


瀬古さんが描き続けている小さな絵の最新作です。
今回は直方体の作品が6点。
例によってモチーフはなく、作品そのものがすべてです。

しかし、(これも例によってですが)思い切った展示です。
広い壁面には2点、狭い壁面には1点。
シンメトリーのようで、微妙にズレている。
この空間の在り方は新鮮です。
全くもって攻めの展示、展開で、守りの姿勢は微塵もありません。

描画で特徴的なのは、すべての作品の表面に4本のラインがあることです。
作品サイズもほぼ揃っているので、ミニマル的な感触もあります。
しかし、瀬古さんの作品はあくまでも絵画であり、彫刻であり、インスタレーションでもある複合性に特徴があります。
含まれた要素は展示の度に変化して、決して自己模倣には陥りません。

このような美術が優れているのは、そのリアルな表現の様(さま)です。
今、世の中には無数の画像が流れています。
画像、映像の洪水と言って良いかもしれません。
しかしそれらのほとんどは生まれては消える、泡のような存在です。
そこには生も死も含まれず、情報として流れ去っていくだけです。

木を削り、目の粗い麻布を貼り、油絵具で描く。
このアナログなメソッドには情報に還元できない何かがあります。
それは<印し>です。
作者が生きているという、<印し>です。
その<印し>を画廊の壁面に点々と設置して、空間そのものを<印し>に換える。
それが瀬古さんの流儀であり、小さな絵に拘っている理由ではないかと、わたしは推測しました。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト

2003年藍画廊個展
2009年藍画廊個展
2010年藍画廊個展
2011年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2013
iGallery DC個展

2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展


会期

2017年11月20日(月)ー25日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)


会場案内