藍 画 廊


オオワダノリコ
OOWADA Noriko


オオワダノリコ展の展示風景です。



各壁面ごとの展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の7点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示とポストカードがあります。
作品はすべてカンヴァスに油彩です。
作品を1点ずつご覧下さい。



左壁面の作品です。
タイトル「Work-One,2016」でサイズ803×803mm(S25)です。



正面壁面の作品です。
「Work-three,2016」でサイズ803×803mm(S25)です。



右壁面、左端の作品です。
「Work-two,2016」でサイズ803×803mm(S25)です。



右壁面、右端の作品です。
「ずいぶんと前に思ったりしたこと」で180×180mm(S0)です。



入口横壁面、左端と中央、右端の作品です。
左は「耳があるのかもしれない」で227×227mm(SM)です。
中央は「そこに、あるかもしれないもの」で227×227mm(SM)です。
右は「四角ってこれで良いのだと思う」で227×227mm(SM)です。


〈作家コメント〉

素材は油彩、オイルスティック、紙、それらはキャンバスに上にあります。
技法ですが、ほとんど筆を使わずベニヤ板の切れ端をスキージーとし、絵の具を伸ばしています。
何故なら筆を使うということは意図したように作品が仕上がってしまうからです。
そして油絵の具は、四角いキャンバスからはみ出し、重なりあいながら美しく留まっています。

テーマですが、それは毎年の「今の自分」なのだと思います。
美術家が作品を創るというのは、生きているその一瞬、一瞬だったりするのだと思います。
他者にとってそんなこと、どうでも良い事だったりするのだけれど。

思うところにフワッと浮かぶ実態というものが、本当にあるものなのか、ないものなのか。

オオワダノリコさんの絵画はオーソドックスな抽象画です。
特に奇をてらったところもなく、展示も壁面空間を活かしたスマートなものです。
筆を使わずベニヤ板で描画しているのが異色ですが、ポロックのドリッピングの系列に連なる技法と見れば、さほどイレギュラーではありません。
やはり、問題は中身ですね。

赤が印象的です。
オオワダノリコさん自身も、赤の絵具が好きなようです。
この赤にモチーフはありません。
特定の何かを基に描いているわけではありません。
しかし、絵画は見る者の自由です。
わたしはこの赤に太陽を想像しました。

太陽とは、何とも平凡、月並みな想像力ですが、それで構わないと思っています。
オオワダノリコさんのストレート(豪速球)には三振を厭わないフルスイング(?)が適当ではないかと考えているからです。
太陽は地球の母であり、ヒトの生命の源であり、自然のサイクルを司る主です。
その他にも多様な面が太陽にはあって、オオワダノリコさんは、その多彩をしっかり表現しています。
陽があれば陰があり、晴があれば雨があり、その中間の曇もある。
太陽の作用はあたかも人の人生のようで、そう思えば、この絵画はオオワダノリコさんの「今」を表しています。

子供の絵には太陽がよく描かれます。
わたし自身も描いた覚えがありますし、多くの人にその経験があるでしょう。
子どもの描く太陽、ノビノビしてますね。
なんの衒(てら)いもなく、真っ赤に、大きく描く。
オオワダノリコさんはすっかり大人ですが、どこか子供の心を持っているようです。
ノビノビと真正面から絵画に取り組んでいる。
子供が描く太陽を、(いろいろな経験を経て)バージョンアップして絵画にしている。
キチンと絵画ですが、形式に囚われていない。
そんな律儀さと自由さが、持ち味ではないかと、わたしは今思いました。

ご高覧よろしくお願いします。

プライスリスト

2011年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展

会期

2016年10月17日(月)ー22日(土)
11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)


会場案内