藍 画 廊



日比野絵美展
-empty room-
HIBINO Emi

日比野絵美展の展示風景です。



各壁面ごとの展示をご覧下さい。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。



右側の壁面です。



入口横の壁面です。

以上の36点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
作品の詳細をご覧下さい。



左壁面の作品です。
タイトル「Cast off skin1〜10」(銅版画・ドライポイント・モノタイプ)でサイズ各3609H)×310(W)mmです。



「Cast off skin1〜10」の中からランダムに選んだ4点です。



正面壁面、左端の作品です。
「empty room7」(銅版画・ドライポイント・モノタイプ)で460×460×4枚です。



正面壁面、右側の作品です。
「empty room1〜6」(銅版画・ドライポイント)で各505×310mmです。



「empty room1〜6」からランダムに選んだ2点です。



右側壁面の作品です。
「Hair1〜18」(モノタイプ)で各160×160mmです。



「Hair1〜18」からランダムに選んだ4点です。



入口横壁面の作品です。
「empty room8」(銅版画・ドライポイント・モノタイプ)で275×275mmです。


〈作家コメント〉

生き物の死に対等した時、空っぽになった骨の残骸を見てその存在が頭から離れなくなりました。
肉体を失なった入れ物から、主が積み重ねた時間と気配を感じました。
それは空っぽになった部屋を想起させました。

今回の日比野さんの作品、コメントにあるようにモティーフがあります。
愛猫の死が制作のきっかけになっています。

生き物が死ぬと、そこに残されるのは物体です。
物体は、その生の時間が凝縮されて、静かに横たわっています。
そして物体が火葬され骨になると、喩えようもない沈黙が表れます。
骨は空虚で、なおかつ気配を感じさせます。

グリッドに展示された日比野さんの版画作品。
いつもようにモノクロームで、静謐な作品です。
表現されているのは、死とある種の哀しみです。
しかし以前の作品と大きく異なっているわけではありません。
特徴的な抽象と展示方法は継続されています。

日比野さんの作品は、個展という形式に最も合っています。
展示された空間と不可分になるからです。
画廊という空間を自分の色に染めるというより、空間と一つになって、そこに新たな空間を表出します。
適度な緊張感と適度な優しさを持った空間、とても気持ち良く感じます。
展覧会のサブタイトルこそ「empty room」ですが、そこに空虚さはありません。
見るというより、空間に在ることで、作品を体験できるような表現です。

ご高覧よろしくお願い致します。

プライスリスト1
プライスリスト2

2011年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展

会期

2015年6月15日(月)ー6月20日(土)

11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)


会場案内