藍 画 廊



亀山尚子展
KAMEYAMA Naoko


亀山尚子展の展示風景です。


画廊入口から見て、左側の壁面です。
左から、作品サイズ41.0(H)×31.8(W)cm(F6)、91.0×65.2(P30)、45.5×45.5(S8)、33.3×24.2(F4)です。



正面の壁面です。
左から、100.0×80.3(F40)、60.6×50.0(F12)です。



右側の壁面です。
左から、53.0×53.0(S10)、80.3×80.3(S25)、65.2×65.2(S15)です。



入口横の壁面です。
左から、24.2×33.3(F4)、27.3×22.0(F3)、41.0×31.8(F6)、33.3×22.0(P4)、27.3×22.0(F3)、22.7×22.7(SSM)です。

以上の15点が展示室の展示で、その他小展示室に1点の展示があります。
作品はすべて無題(「untitled」)で、綿布にアクリル絵の具を使用しています。



左壁面のP30の作品です。
本展は山梨の姉妹ギャラリー、iGallery DCからの巡回展という側面を持っています。
iGallery DCは発表した作品と、藍画廊での新作が混ざり合った形です。
上の作品はiGallery DCで発表された秀作。



同じく左壁面のF4の作品です。



正面壁面のF40の作品です。
日本画的な空間を持った作品で、個人的には一番好きな作品です。
亀山さんの作品の優しさと端正さがよく出た逸品。



同じく正面壁面のF12の作品。
F40の作品と対をなしているかのような色彩、空間ですね。



左壁面のS10の作品です。



同じく左壁面のS25の作品です。
これもiGallery DCで発表された作品で、明るくしっとりとした空間を持つ、近年の亀山さんの作風を代表する作品です。




S15の作品です。
何とも言えない、典雅な作品。



入口横壁面の小品2点です。
左はF6、右はP4です。



小展示室の72.7×72.7(S20)の作品。
目に涼しく、心に染み入る作品。



亀山さんの作品、6月にiGallery DCで拝見しました。
(その時の記録も併せてご覧下さい。)
飽きませんね〜。
いつ見ても、新鮮。

iGallery DCの時も記しましたが、水と空気と土と植物。
それらの循環が瑞々しく、生き生きと描かれています。
植物は写生ではなく、ほぼ即興に近い形で、頭に浮かんだ形を描くそうです。
ですから、特定のモデル、モチーフといったものはありません。
そのような意味では、限りなく抽象画に近い具象画といえるかもしれません。

亀山さんの作品は、なぜ新鮮か。
それは多分、生命(いのち)が描かれているからだと思います。
生きようとする力のしなやかな軌跡と、それを取り巻く環境の流れ。
それらが一体となって、生命の鮮やかさを表しています。

亀山さんの作品を見て、見たことのないような絵画と形容した人がいます。
その人も美術家です。
これは最大級の褒め言葉だと思います。
優れた絵画(美術作品)とは、常に、見たことのないようなものなのです。
最初は、言葉にする事が困難なようなものなのです。
そしていつまでも新鮮で、その視点は、時代に乗り越えられることはない強さを持っています。

ご高覧よろしくお願い致します。

亀山尚子略歴

2001年藍画廊個展
新世代への視点2003 亀山尚子展
藍画廊移転記念企画 2009年 亀山尚子展
2011年iGallery DC個展


会期

2011年8月22日(月)ー9月3日(土)

日曜休廊

11:30amー7:00pm(最終日6:00pm)



会場案内