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亀山尚子展
KAMEYAMA Naoko


亀山尚子展の展示風景です。



各壁面の展示をご覧下さい。



画廊入口左横の壁面です。
入口横の狭いスペースですので、普段は空いていますが、今回は小品の展示があります。



画廊入口から見て、左側の壁面です。



正面の壁面です。
奥の壁面にも小品が展示してあります。



右側の壁面です。

以上の11点で亀山尚子展は構成されています。
作品のタイトルはすべて「Untitled」で、素材はキャンバスにアクリル絵具を使用しています。
それでは入口左横から時計回りに一点づつご覧下さい。



左は入口横壁面の作品で、サイズ27.3(H)×22(W)cm (F3)、 右は左壁面の作品で22.7×15.8cm (SM)です。



左壁面の作品で41×31.8cm (F6)です。



同じく左壁面の作品で91×65.2cm (P30)です。
グレー系作品が並びましたが、しっとりとした画面に、うっすらとピンクが品良く入っています。


正面壁面の作品で80.3×80.3cm (S25)です。
鮮やかな緑の濃淡の地と、同じくぼかしを活かした図が、美しく融け合うような画面です。



正面奥の小品と右壁面左端 の作品です。
共に27.3×22cm (F3)です。



右壁面の作品で45.5×45.5cm (S8)です。
初期の亀山さんの色相を彷彿させる、暗色の作品。



右壁面の作品で24.2×33.3cm (F4)です。
構図が若干他の作品と異なり、右壁面のアクセントのようになっている作品です。



右壁面の作品で41×53cm (P10)です。
これも亀山さんらしい、優しい作品です。



最後は縦長の右壁面の作品で、33.3×22.2cm (P4)です。


亀山さんは一貫して表現の方法として絵画を選択しています。
その絵画の多くは植物をモチーフに描かれています。
ただし写生ではなく、植物を自在にデフォルメして、背景も自由に描写されています。
植物そのものを描くことが目的ではなく、植物の存在する世界、環境と植物の一体化した在り方に興味があるからです。

その描かれた世界を見ると、透明感と瑞々しさに心を奪われます。
植物は土と空気、そして水から生育しますが、その循環し共存する様(さま)が表現されています。
(瑞々しさは、まさに水水しさと形容できるような画面です。)

人は水から生まれ陸上に出た生物ですが、その太古の水の記憶を、今でも持っているのかもしれません。
今でも人は水に入ると、往々にして、その気持ち良い浮遊感に身を任せます。
なぜなら、その状態は不思議と心が落ち着くからです。

亀山さんの絵画は控え目ですが、地味ではありません。
鮮やかですが、押しつけがましさは皆無です。
無用な自己主張とは縁がなく、存在と世界が一体化した状態を描いています。
その状態は、前述した水と戯れる人の心の落ち着きに似ているかもしれません。

絵画は、言うまでもなく目で見るものです。
しかし、目を楽しませてくれる絵画は、そうそうはありません。
亀山さんの絵画は、目を遊ばせてくれます。
その心地よい色彩と、しなやかな植物のカタチが形成する、空間。
目はそこで、楽しく遊び、しっとりとした画面を自由に行き来します。
あたかも、水遊び(水泳)に長けた人になったように。

又、絵画は、作家と画面の対話です。
長い長い対話の末に、絵は一つの世界を開きます。
その開かれた世界に、わたしたちは招待されます。
亀山さんの絵画を見ることは、いってみれば、そのように開かれた世界に入ることです。
そして、その世界で遊び、静かに落ち着くことではないかと思います。

ご高覧よろしくお願い致します。

亀山尚子略歴

2001年藍画廊個展
新世代への視点2003 亀山尚子展
藍画廊移転記念企画 2009年 亀山尚子展

プライスリスト
作品の価格は2012年5月まで有効です。
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(*お手数ですが@を一つ取ってから送信してください。)


iGallery DC  亀山尚子展


会期:2011年5月29日(日)〜6月26日(日) 
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜19:00


会場アクセスと展覧会スケジュール