iGallery DC

 

渡辺寛×福田昌湜展
WATANABE Hiroshi/FUKUDA Masakiyo




渡辺寛×福田昌湜展の展示風景です。




画廊入口から見た展示風景です。
作品の詳細をご覧下さい。

渡辺寛さんの作品です。
すべての作品のタイトルは「Study for some images or unspecified landscapes」、マテリアルはアクリルガッシュ・紙で、サイズは542×465mmです。

 


左壁面の作品です。

 


正面壁面と正面壁面裏の作品です。

 


福田昌湜の作品です。
作品タイトルは作品タイトルは⑫(2024-001)~⑳(2024-009)、マテリアルはアーカイバルピグメントプリント、サイズは178×267mmです。
正面壁面エアコン下2点と右壁面左側3点の作品です。

 


右壁面右側4点の作品です。


本展は絵画と写真の二人展です。
わたし(福田昌湜)はありふれた日常風景を撮影しています。
その日常風景は人によって見ているモノや処が異なります。
おおよそ、人は見たい風景にしか目を向けません。
例えば、通勤や通学でいつも通っている道でもまったく気が付かない事物や建物があります。
わたしの写真に写っている風景は、わたしが見たい風景です。
それは意識的な時もありますが、多くは意識せずに見ています。
そしてプリントした写真をギャラリーの壁面に並べていると、わたしが見たい世界が浮かんできます。
それは近代以降に「個人」となった人々が住んでいる世界です。
幾分寂しく、ひっそりとした世界ですが、わたしは好きであり嫌いでもあります。
それでもそれはわたしが生まれて生きてきた世界であり、少なくとも望んだ世界です。
そんな日常の風景をいつまで撮り続けるか分かりませんが、飽きたら思わぬモノや処に目が向くのかもしれません。

渡辺さんの描く絵画(ドローイング)は抽象ですが、モチーフはあります。
これも風景ですが実在ではなく、頭の中に浮かんだ不特定のそれです。
それを端緒として絵を描き進めていきます。
抽象絵画も近代の「個人」が生んだ表現です。
渡辺さんの絵画は少ない色と線で構成されたシンプルなものですが、内容はとても豊かです。
色が新鮮で、線も伸びやかです。
全体に受ける印象は明るく、ポジティブです。
それは近代の光の部分を表しているのかもしれません。
ここでの「個人」は直感と理性が輝いています。
しかしこの絵は近代絵画ではなく現代絵画です。
なぜなら絵の中に自己言及があるからです。
つまり絵画についての内省、内観があるように思えるからです。
それは展示にも表れていて、空間はインスタレーションとしても成立しています。
渡辺さんは絵画から出発して、絵画に戻ってきました。
渡辺さんの見たい風景がどのように変化するか、わたしはとても興味があります。

ご高覧よろしくお願い致します。


作品リスト1
作品リスト2

<渡辺寛>
2002年藍画廊個展
2007年藍画廊個展
2010年iGallery DC個展

<福田昌湜>
2016年SW11(4月)個展
2016年SW11(9月)個展
2017年ギャルリ イグレグ個展
2017年藍画廊「子育てと美術2017」
2017年SW11個展
2018年阿佐ヶ谷アートストリート
2019年藍画廊個展
2020年ギャルリ イグレグ個展
2021年iGallery DC二人展
2023年iGallery DC二人展

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(作品が配送の場合、勝手ながら送料はお客様のご負担とさせていただきます。)
なお、作品納入後一ヶ月以内の返品は受付させていただきます
fuku-mac@@kc4.so-net.ne.jp
(*お手数ですが@を一つ取ってから送信してください。)

渡辺寛×福田昌湜展
会期:2024年6月26日(木)〜7月14日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00


会場アクセスと展覧会スケジュール