iGallery DC

上條暁隆展
「杜の話」
KAMIJO Akitaka




上條暁隆展の展示風景です。






上から、画廊入口から見て左側壁面、正面壁面、右側壁面の展示です。
上條暁隆展は以上の13点で構成されています。
作品の詳細をご覧下さい。

 


画廊入口から見て、左壁面左の作品です。
左からタイトル「A withered wood」(キャンバス、油彩)でサイズ27.3×22cm、
「Sketch of Mt.Yatsugatake」(紙、鉛筆)で24×19.2cmです。

 


左壁面右の作品です。
左から「Drawing of the forest」(紙、ペン)で22×22cm、
「Sketch of Mt.Senjogatake」(紙、ペン)で24×19.2cmです。



正面壁面の作品です。
「Deep inside the forest」(キャンバス、油彩)で91×91cmです。

 


正面壁面エアコン下の作品です。
左から「Sketch in the garden」(紙、水彩絵の具、ペン)で24×19.2cm、
「Sketch in the forest」(紙、水彩絵の具)で24×19.2cm、
「Clouds」(キャンバス、油彩)で27.3×22cmです。

 


右壁面左の作品です。
左から「Woods」 で(キャンバス、油彩)で33.3×24.2cm、
「Colour of the mountain」 で(キャンバス、油彩)で33.3×24.2cm、
「A house」 で(キャンバス、油彩)で33.3×24.2cmです。

 


右壁面右の作品です。
左から「Sketch of woods」(紙、鉛筆、コンテ)で24×19.2cm、
「Sketch of Mt.Kannongatake」 (紙、鉛筆)で24×19.2cmです。


<作家コメント/制作について>

実際に目にした山や森について、絵を描いています。
杜という字は、神社などの木立としても使われます。
特別、信心深いという訳ではないのですが、自然に対して畏敬の念を表したいと考えています。


上條暁隆さんの展示は前回iGallery DC個展と同様、山や森(杜)をモチーフにした作品です。
作品はキャンバスに油彩と紙に鉛筆、ペンなどのドローイングになります。
油彩の大きな作品以外は小品の展示で、空間をユッタリと取った、落ち着きと見やすさが感じられる配置です。

西洋における風景画の登場は意外に遅く、ルネサンス時期(14~16世紀)と言われています。
東洋では古代(紀元前4世紀頃)からすでに風景はモチーフになっていましたが、その違いは自然観および宗教観によると思います。
神の創造した自然、背景、客体としての自然が西洋であれば、信仰そのものとして自然を主体的に考える東洋の違いです。
その優劣はともかく、上條さんの風景画の形式は西洋絵画的であり、自然観は東洋的、日本的です。
わたしは、その立ち位置と上條さんの今日的な感性の交錯にとても惹かれます。

描かれた風景は絵ハガキ的なドラマは皆無で、とても普通です。
しかしその視点は奥行きが深く、それに相応しい高度な技術で風景を描写しています。
モチーフとしての風景が余すことなく表現されていて、しかもそれは上條さんの風景なのです。
だから普通でありながら、オリジナルな絵画として成立しています。
風景の美しさが、形態及び精神としてそこに存在しています。
これはかなりの難易度で、それを何の衒いも無く素直に表しているのには感服します。
見ていて気持ちの良い風景であり、見飽ることのない深度のある絵画です。

ご高覧よろしくお願い致します。


作品リスト1
作品リスト2

2012年上條暁隆iGallery DC個展
2014年上條暁隆iGallery DC個展
2017年iGallery DC二人展
2020年上條暁隆iGallery DC個展
2022年上條暁隆iGallery DC個展

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上條暁隆展 「杜の話」
会期:2024年3月7日(木)〜3月24日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00


会場アクセスと展覧会スケジュール