上條暁隆展
「山と杜」
KAMIJO Akitaka
上條暁隆展の展示風景です。
上條暁隆展は以上の8点の作品で構成されています。
作品の詳細をご覧下さい。
画廊入口から見て、左壁面、左端、右端の作品です。
左はタイトル「Lake」(キャンバスに油彩)でサイズ27.5×22.2cm、
右は「Morning in the Forest」(綿布に油彩)で53×45.5cmです。
正面壁面の作品です。
「A Mountain peak」(キャンバスに油彩)で115×91cmです。
正面壁面エアコン下の作品です。
「Mist」(和紙、水性シーラー、ジェッソ、水彩絵具、鉛筆)で29.7×21cmです。
右壁面左端、左から2番目の作品です。
左は「A View of the Lake」(キャンバスに油彩)で41×32cm、
右は「Mossy forest」(キャンバスに油彩)で33.5×24.2cmです。
右壁面、左から3番目、右端の作品です。
左は「Spring」(水彩紙に透明水彩絵の具)で29.7×21cm、
右は「Mountain range」(キャンバスに油彩)で33.5×24.2cmです。
<作家コメント >
「山と杜」
今まで自然をテーマにした絵を多く描いてきましたが、今回は、より山や森に焦点を絞った作品展になります。
山に登り、より深い自然の中に入ると得体の知れない感情に包まれます。
多くの人が山に魅せられるのは、普通の生活では得られない感覚が得られるからなのかもしれません。
自然の中で素晴らしい景色を目の当たりにすると、その場にずっと居続けたくなるような気持ちになります。
その時の感覚を思い出すように、山や森の絵を描いています。
森を杜と表記したのは、杜という文字により深い意味を感じたからです。
これまで多くの芸術家が自然に近づきたいと考えて作品を残してきました。
到底辿り着けない存在と知りながら、人間は圧倒的な自然の大きさに魅せられ続ける生き物なのかもしれません。
今回の個展では、新作の油彩、水彩、アクリル絵の具を用いた絵画、8点を展示します。上條暁隆
最近、上條さんは山登りとキャンプにハマっているそうです。
ヒマがあればリュックを担いで山に登り、テントを張ってキャンプを楽しんでいるそうです。
わたしも学生時代(半世紀も前ですが)、人並みに夏は登山、冬はスキーをやってました。
その少ない経験から言えば、山は楽しく、苦しく、怖いです。
景色は良いし、水は美味いし、心も軽くなりますが、道中疲れてくると息が荒くなります。
そして道が分からなくなったり、天候が悪くなると心細くなって、怖い。
山の主人公は、街場と違って人間ではなく自然。
だから怖いし、その意のままにならぬ怖さがまた魅力でもあると思います。
当然、上條さんの描く自然も怖い部分があって、そこが魅力です。モチーフは山、杜(森)、湖などですが、具象です。
それもリアルな具象ですが、これは(形式)はさほど問題ではありません。
具象であろうと抽象であろうと、一昔前と異なり、形式を問われることはありません。
問題は、視点です。
何を見て、何を描いているか、ですね。わたしが感じたのは、畏怖、畏敬です。
言葉を変えれば、信仰心のようなものです。
といっても具体的な宗教ではなく、自然を前にした謙虚な心持ちです。
それが、絵画に無理なく素直に出ています。
風景を写す(コピー)するのではなく、風景に入り込むようにして描く。
それが上條さんの風景画であり、今の時代の風景画でもあると思います。ご高覧よろしくお願い致します。
2012年上條暁隆iGallery DC個展
2014年上條暁隆iGallery DC個展
2017年iGallery DC二人展
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上條暁隆展 「山と杜」
会期:2022年3月10日(木)〜3月27日(日)
開廊日:木・金・土・日
時間:12:00〜18:00
会場アクセスと展覧会スケジュール