藍 画 廊

みわはるき展
幻惑の森 III
MIWA Haruki



壁面別の展示風景をご覧下さい。



展示室A、入口から見て左壁面の展示です。



展示室A、右壁面の展示です。



展示室B、左壁面の展示です。



展示室B、右壁面の展示です。

以上の21点でみわはるき展は構成されています。
(上の画像以外にも展示室Aに4点、展示室Bのコーナーに2点の展示があります。)
作品はすべて綿布にアクリル絵具を使用しています。
作品の詳細をご覧下さい。

 
 


展示室A、左壁面左の作品です。
左からタイトル「幻惑の森III-21」でサイズ10×10cm、「幻惑の森III-3」で14×18.2cm、「幻惑の森III-14」で38×45.7cmです。



展示室A、左壁面右の作品です。
左から「幻惑の森III-20」で73×91cm、「幻惑の森III-3」で14×18.2cm、「幻惑の森III-1」で14×18.2cmです。



展示室A、右壁面の作品です。
左から「幻惑の森III-4」で14×18.2cm、「幻惑の森III-17」で73×91cm、「幻惑の森III-8」で22×27.5cm、「幻惑の森III-5」で14×18.2cmです。

 


展示室B、左壁面左の作品です。
左から「幻惑の森III-10」で22×27.5cm、「幻惑の森III-5」で14×18.2cm、「幻惑の森III-11」で22×27.5cmです。

 


展示室B、左壁面右の作品です。
左から「 幻惑の森III-12」で22×27.5cm、「 幻惑の森III-12」で22×27.5cm、「 幻惑の森III-12r」で22×27.5cm、「 幻惑の森III-12」で14×18.2cmです。

 


展示室B、右壁面の展示です。
左から「幻惑の森III-19」で73×91cm、「幻惑の森III-18」で73×91cm、「幻惑の森III-2」で14×18.2cm、「幻惑の森III-6」で14×18.2cmです。

 

<作家コメント>
図と地、形体と色彩、二項対立を絵画の原理として今までは制作してきました。
今回はそれらに加えて表層(被膜)の質感という二項対立ではない要素を取り入れてみました。

みわはるきさんの藍画廊移転後の初の個展です。
空間の変化に合わせてか小品が多くなり、とりわけB室の小品だけで構成された展示は今までにない展開です。
小品だけの壁面の印象がとてもキュート(?)で、一見強面なみわさんが実はキュートな人であることを示しています。
小品に限らず今回は色彩に変化が見られます。
それはコメントにあるように表層(皮膜)の質感に着目した結果です。
蛍光色に近い色合いから比較的落ち着いたものに変化して、わたしはより画面に親しみを覚えました。

みわさんの絵画はシンプルです。
筆でグルッと楕円を描き、そこから垂れる絵具の線から絵を作っていきます。
色数も少なく、ベタな色面の多い画面です。
でも情報量は決して少なくはない。
むしろ豊穣です。
長い時間見ていても少しも飽きません。
ここに絵画の秘密があって、そのことにみわさんはずっと拘ってきたように思えます。
絵画が絵画として長く続いてきた理(ことわり)に挑みつつづけてきたと想像します。

絵画は二次元であり、立体や映像やインスタレーションに比べると情報量は少ないと言われます。
しかしその言葉の指す情報量とは何なのでしょうか。
例えば、俳句はとても文字数の少ない表現形式です。
数千ページに及ぶ長編小説に比べれば、確かに情報量は少ないかもしれません。
でも優れた俳句の表現する空間と世界は広大、遠大です。
それは絵画にも当てはまって、形式と情報量の間に真の関連性がないことを示しています。
みわさんの絵画と対面すると、いつもそんなことが頭に浮かびます。

ご高覧よろしくお願い致します。


作品リスト

2001年藍画廊個展
2002年藍画廊個展
2003年藍画廊個展
2004年藍画廊個展
2005年藍画廊個展
2006年藍画廊個展
2007年藍画廊個展
2008年藍画廊個展
2009年藍画廊個展
2010年藍画廊個展
2011年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2013年藍画廊個展
2014年藍画廊個展
2015年藍画廊個展
2016年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
2019年藍画廊個展
「美」と「術」2001年展
2021年藍画廊個展
2023年藍画廊個展


会期

2025年6月30
日(月)ー7月12日(土)
日曜休廊
11:30ー19:00(最終日17:00まで)

会場案内