藍 画 廊

 

杉山悟 藤浪美世 展
「偶然の一致」
SUGIYAMA Satoru/FUJINAMI Miyo



杉山悟 藤浪美世 展の展示風景です。






上の2つの画像は展示室Aの杉山悟さんの展示風景です。
下は展示室Bの藤浪美世さんの展示風景です。
本展は上記2人の作家の展示になります。






杉山悟さんの展示作品です。
キャンバスに油彩の作品が11点、ドローイング(紙にペン)が多数です。
作品の詳細は作品リストをご覧下さい。






藤浪美世さんの展示作品です。
キャンバスに油彩(及びペン)の作品が9点、ドローイング(紙にペン、色鉛筆など)が多数です。
作品の詳細は作品リストをご覧下さい。

<作家コメント>
その国ではあらゆる価値観が逆転する。
わりと、深い眼差しを向けてみた。
そこかしこが芽吹く。
茨の道の王様が、美は醜悪と、醜悪は美と、踊る。
最果てが分かった、四苦八苦して涙もろかった君子が笑えずに棒に振る。
わたしたちはいつも、ゴールを設定せず、ある状況に対してどのように動くか、働きかけるか、現場で選択しながら作品を制作している。

先の文章は、藤浪から書き出し、杉山と二人が一文ずつ書き添えて出来た文章である。

それらは一つの描き方であり、わたしたちの生き方そのものである。

揺れ動く、この世界で、
ハートを噛みしめて、希望。  

杉山悟さんと藤浪美世さんは夫婦です。
夫婦で作家活動をしています。
それは珍しいことではないのですが、これほど絵が似ている作家夫婦はあまりいません。
もともとお二人は知り合いだったようですが、結婚後その絵の「偶然の一致」で本展を開催しました。

知らないで見たら、個展と思ってしまうほど似ている二人の絵画作品。
色相も筆の振る舞いも、その絵の基にある考えも、どこかで重なります。
お二人の絵には予めのモチーフはないようです。
キャンバスや紙に筆で絵具を置いて、そこからスタートし、(コメントにあるように)ゴールも決めず描き進みます。
それはエネルギーとパッションをミキシングした軌跡の記録であり、生命の発動です。

お二人の絵には具象と抽象が入り混じっていますが、特定の形式はありません。
強いて言いえば独自なフリーフォームです。
そこには既成の形式では捉えきれない意識下や自由な筆致が見られます。
それはシュールレアリスムとも自動書記とも異なる、生命エネルギーの視覚化です。
その手法と生き方が「偶然の一致」ではないかと想像します。
自由奔放な描画による人間を巡る探訪が二つの小さな展示室で展開されています。
シャワーにように、二つの色彩絵画を浴びることをおすすめします。
(藤浪美世さんが在廊時はカードによる占いもやっているそうです。)

ご高覧よろしくお願い致します

作品リスト1
作品リスト2

-杉山悟展覧会歴-

2015年藍画廊個展
2017年藍画廊個展
2018年藍画廊個展
2019年藍画廊個展
2020年藍画廊個展
2021年藍画廊個展

 

会期

2024年5月13
日(月)ー5月18日(土)
11:30ー19:00(最終日17:00)

会場案内