岡典明展
「船 山を征く」
OKA Noriaki
岡典明展の展示風景です。
各壁面の展示をご覧下さい。
画廊入口から見て、左側の壁面です。
正面の壁面です。
右側の壁面です。
入口横の壁面です。
以上の18点が展示室の展示で、その他小展示室に6点の作品があります。
展示室の作品タイトルはすべて「船 山を征く」です。
作品の詳細をご覧下さい。
左壁面、左端、左から2番目の作品です。
左右とも、素材は錆、鉄線、土、テープ、アルシュ紙で、サイズ297×210×35mmです。
左側壁面、左から3番目、4番目の作品です。
左右とも、素材は錆、鉄線、土、テープ、アルシュ紙で、サイズ297×210×35mmです。
左側壁面、左から5番目、右端の作品です。
左右とも、素材は錆、鉄線、土、テープ、アルシュ紙で、サイズ297×210×35mmです。
正面壁面、左端、左から2番目の作品です。
左は素材は錆、鉄線、土、テープ、アルシュ紙で、サイズ297×210×35mm、
右は素材は錆、鉄線、土、テープ、アルシュ紙で、サイズ420×297×35mmです。
正面壁面、左から3番目、右端の作品です。
左右とも、素材は錆、鉄線、土、テープ、アルシュ紙で、サイズ297×210×35mmです。
右壁面、左端、左から2番目の作品です。
左右とも、素材は錆、鉄線、土、オブジェ、テープ、アルシュ紙で420×297×35mmです。
右壁面、左から3番目、4番目の作品です。
左右とも、素材は錆、鉄線、土、オブジェ、テープ、アルシュ紙で420×297×35mmです。
右壁面、右端の作品です。
素材は錆、鉄線、土、オブジェ、テープ、アルシュ紙で420×297×35mmです。
入口横壁面、左端、中央の作品です。
左右とも、素材は錆、鉄線、土、テープ、アルシュ紙で420×297×35mmです。
入口横壁面、右端の作品です。
素材は錆、鉄線、土、テープ、アルシュ紙で420×297×35mmです。
<作家コメント>
放置をメインに。利き手を極力使わないこと。
思考を緩慢にし、見守る行為の連続。
経過する時を忘れながら対峙する。
本展の作品の成り立ちを簡単に説明します。
適当に切って、何となく曲げたりした針金を版画用紙の上に置きます。
その上に又版画用紙を置いて針金を置きます。
それを繰り返して、押し花のように多重の針金サンドイッチを仕込みます。
針金サンドイッチは戸外に放置します。
雨に濡れ、乾燥すれば時々水を遣り、強風が吹けば飛ばないように風呂場に退避させます。
そうして一年半余り、紙をめくっていけば針金の錆によるドローイングが完成します。
そのドローイングと使用した針金をランダムに組合せ、額装したのが本展の作品です。
使用した紙も、前回作品制作時に岡さんが森の地面で引きずって土を付けたものです。
美術作品は作家のコンセプトを基に、習得した技術を駆使して制作されます。
ところが長年制作を続けていくと、作家の手や身体が勝手に動き出して、癖のようなものできてしまいます。
絵画の場合には、構図や色使いに作家自身がマンネリを感じることがあります。
(それは作家個々によって事情が異なるので、一概には言えませんが。)
そこで、できるだけ手を加えずに作品の素材の為すがままにして、その経過に語らせる手法が生まれます。
岡さんの場合も基本的にはそのような放置作品の系譜と言って良いと思います。
ここからは感想ですが、まず思い浮かんだのは日常。
朝陽が昇って、暑い日だったり寒い日だったりして、陽が沈む。
雨が降ったり雪が降ったり風が吹いたり、カラカラに乾燥したり、心地良い風に吹かれたり、ポカポカ陽気が気持ち良かったり。
自然がプレゼントする日常を、為すがままに記録して、コラボレーションするようにして作品を作る岡さん。
ここには退屈に繰り返す日常とは異なる、日々変化する日常の集積があります。
そのさりげなく、ヒッソリとした変化。
寡黙だけど、こころを動かす日常の痕跡がそこにはあります。
素材に必要最小限関与した、美術の結晶を思わせる作品です。
ご高覧よろしくお願い致します。2010年藍画廊個展
2012年藍画廊個展
2017年軌跡の庭
2020年藍画廊個展
2021年藍画廊個展
会期
2022年1月31日(月)ー2月12日(土)
日曜休廊
11:30ー19:00(最終日18:00)
会場案内